第七二号(昭一三・三・二)
支那事変と満州国 対満事務局
社会事業法案に就いて 厚 生 省
列国海軍の情勢 海軍省海軍軍事普及部
(付)戦況 奥都重慶を撃つ
京漢戦線黄河畔に達す 陸軍省新聞班
国策と鉄道運賃政策 鉄 道 省
パナマ運河の話 外務省情報部
列均海軍の情勢
海軍省海軍軍事普及部
帝歯政府は去る二月五日英・米麻二面政府から建艦通報に閲する通喋を受けこれに封し二月
十二日その同答姦して三園政府の要望に應じ得ざること澄明らかにしたのであるが這般の内
し中江ん
情に関しては週報第七十−眈斯戦の通りである・
今次事変の背後に踊る国際情勢は妄は大陸方面から他方は海洋高から観察せらる1ので
ぁるが、梅坪是じて感ぜらる1ものは結局は主としてその背後の海軍力による微妙の働きと
〃r ●,
云ふべく殊に事攣が愈適期計鹿悟すべき第二段階に入りたる時期に於て列囲の建艦♯挙が
・たい、‘▲チ
勃然として接頭した敬もあり、表の関心は益モ此の鮎に車中された如く息はれるのである・
・たいは,
故に於て列南海軍情勢の大野を概況し大方の参考に供し庇いと息ふ・
「英国海軍
浦洲事筆野確から敗洲新興勢力の勃興、再軍備熱の再
熱及びエチオピヤ紛争等相次ぐ事件に刺職せられ昨年よ
け,だい
り十五億啓五箇年計書による尤大なる軍備充音に著手し
たことは−般の儲憶に新なことであるが、此の計吏は−
九三七年から五箇年間に亙り−啓十七胤の邦貨に軟算し
て賓に二宮五十五億卸の互額を以て軍備と寿成せんとす
るものである.
尤もこれは嘩海、宰l衰に亙るのであるが、就中海
上兵力横張に最も多析を充常してゐるのである・
此の尤大なる軍備計‡はつまり大軍傭の威力に依旬炊
洲放びに極東に於て昔打の勢威を岡復せんとの新方針に
−大坪換を瀬したものであると宏はれてゐる・これによ
れば桝調條約量的首二十常噸を造かに超過して少くも
小ん小い
舵齢巾む以て首五十萬噸以上を保有することとなり、な
ほ消息池の侍へてゐるやうに艦齢超過艦をも保有するな
▲Iん・‡
らば賓に二有高噸に垂んとするものであつて、已に建辻
中の発力艦五隻及び近く起工を噂せられてゐる五隻と現
有十氷室とを加へ数年後には主力艦二十五多を擁するこ
ととなり、これに附属する航峯健艦、巡沖艦その他も煉
張充賓せらる1こととなるのであつて、他図の容易に迫
怯を許さゞる大艦隊が山現する詳である.
たほ硯水蛙辻中の艦船は
恥艦五隻、巡沖艦一七隻、舵峯時艦五隻、騒逐艦四一隻、
潜水艦二一隻、スループ井他六〇隻、合計〓ハ○宴
で新開の報道にょると本年度には新艦四十隻を建造する
と侍へてゐる.
察串に於ても、欺洲の最大峯軍団に封統して本土を防
衛し柑る大在軍を建設する外、艦隊附属泣びに海外領土
流通の有力なる舵峯隊が挽張充貸せられつ1ある現状で
あ】そ.
算に就いf那と完三重一 完三
等度五年度六年度l舵鎧報
海軍 山鶴 絹議 相ザ・一銅加一−議
多 事 −∧ 二l 五〇 入九 l〓ニ
ぐんくわ′ヽ
の如く、逐年激増して居り、如何に急ピッチで軍横を行つ
てゐるかが諒解出来ると息ふ.
つら〈英図の極東に封する海軍政策を考察するに、
日露戦争紡には霹南極東艦隊と封統するに足る兵力を配
備し、なほ日英同盟によりこれを補強してゐたのである
くわいめつ
が、日蕗戦争の結典露囲艦隊は渡滅し、日英同盟は更に
強化されたのと、他方欧洲方南礪逸海軍の勃興に封應す
るため極東にある艦隊の大部を欧洲方南に引揚げたので
あるが、次いで大戦後世界の情勢は一攣して、褐逸海軍
は捜落し、日米海軍の沌進、日英同盟の破発、華肘軍縮
條約の成立等となり、爾来再び極東配備を復活し逐年埠
勢する一方、新嘉奴根操地の横張及び本閲榛東問海軍兵
力移動に要する諸施設を蒋備強化して米たのである.
新嘉披根接地は約二千萬疎の終発を以て大艦隊を雄持
ビr′ タ
するに足る大珠張を行つたもので、大船渠は已に出来上
しサんこ17
り其の竣工式も近く行はれることになつてゐる.
現在東洋方面にある兵力は支那、東印度、濠洲「新西
南、南阿等の艦隊に分れ、大懐
巡洋艦 一二隻 舵杢母艦 →隻
騒逐艦 一四隻 潜水母艦 一隻
潜水艦 →七隻 共ノ他・ 三六隻
であるが、特に新造の優秀なものを充首してゐる.
つ
な性十五億沓計葺が堆むに伴れ液渡兵力の堵勢が行は
●山
れることは必然モあり、偉ふる朗粧よれば鵜ては主力凝
▲▼ 小ん
若干丁基幹とすす有力艦隊の配備を見るの可能性ありと
云はれてゐる.これ新嘉披完成と相侯ち特に重大意義を
有する間蜃と考へられるのである.
〓、米国海軍
米国大海軍建設の父親は日蕗戦役常時の大統領ルーズ
ベルトである.由来米囲は倦舵的に自固の経済的額展の
勝木は極東にありとして最もこれを重税して居り、その
極東政策途行の湾歴代政府の中には有力なる艦隊填設を
力詮唱導し釆つたものもあるのであるが、いつも尽論反
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野によりその茸現を租止されてゐたものを、ルーズベル
トの時に至りその努力により大海軍建設の基が開かれ、
此虜に極東政策を−盾強化堅持するに至つたものと見る
べきである.
それ故に米国海軍ではルーズベルトを徳とし、その証
生日十月二十七日を以て「ネービーヂーJ如ち「海軍記念
日Jとして祀意を表して居るのである.
次いで世界大我により昔時なほ二等海軍靖であつたも
のが−確英靖の剋を砂さんとするに至つたのであるが、
畢府軍縮曾鶏によ少五・五・三の此率郎ち英と均等海軍
の権利を獲得し、一九二二年十二月時のハーヂィソ〆大
稚領ほ米国領土の防衛、対外政策の推進擁護に任ずを馬
「世界第丁海軍」の建設株持を肇政策の根本方針とする
也すを公表したのである.
然しながらその後の海上兵力の建造充賓は輿論方面の
支持充分でなく、均等の名のみで其の賓が伴はねものが
ぁって、破の浦洲事攣常時スチムゾソ囲務渥官が英国む
誘つて日本郎迫に積極的に乗り出さんとして逢に果さな
かつたのは、特に補助塩野カの不充分の筍であつたと云
‥はれてゐる.
く はい
かやうな苦杯の後を受け、→九三三年硯大瑞領ルーズ
▲▼●●■一 ,
ベルト就任するや革府及び倫敦開催約に許容された條約
最限度全部の充賓を日棟と定め、常時恰も世界的大不況
に原因する失業救済経済復興宋に暇應して先づ窪堂覆輿
費から二億三千入育苗弗の紫怠建艦費を割首て三簡年に
三十二重、十五常噸飴を建造することに決し、更に撃二
十四年にはゲイソソソ案が決定して、五箇年に約八億弗
の経軋を以て−○二軍二十帯嘲の建造に著手すること
になつた.
これにより米西海軍は一九四二年造忙條約丑全部が充
‡せられ、申轟切鹿は全部鹿幹円を以て充されること
となつたのである.