第五九号(昭一二・一二・一)
 満州国に於ける治外法権の撤廃及満鉄付属地行政権の移譲 外務省情報部
 時局と農村の使命          農 林 省
 時局と産業              商 工 省
 戦争と鉄道              鉄 道 省
 戦況
  大本営設置せらる         陸軍省新聞班
  黄浦江の水路開く         海軍省海軍軍事普及部
 日独伊防共協定記念国民大会に於ける近衛内閣総理大臣祝辞
 最近公布の法令          内閣官房総務課



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時局と産業        商工省

−九千萬の動鼻
皇軍連戦連膠、耗のミースを朔く時我等は書びに
堪へねと共に、粁士の券苦に対し眼りなき感謝の念が
沸くのである。と同時に、戦季を戦地に戦ふ同胞のみ
■〃へ
に委ねて自分が安閑としては居られない。皇軍に信額
すればする程井の束持は強まるのである。我に敷十値
する敵の敗れるのも不思議はない。‡に我固には九千
帯の動貞と云ふ大きな原因があるからである。
然し全圃艮の参戦は早に精紳的な方面に眼られるの
ではない。敵陣を爆牛する勇士、其の飛行竣を亜傭す
る地上部貞、内地で軍帝品の製潰に従事する職エ、軍
ほ▲●
事費む錆ふ靖艮。線て順序と#門に差はあれ、一塀の
戦列を成してゐる。何虚の→部にむ粥点があつてはな
らね。斯くして我等は兵士に非ずして桶も‡は戦季に
加はつてゐるのである。
紀代の戦率は‡に複雑且大規横なものとなつた。軍
隙の敷に於て大となつたのみならず、武静の精銃に於
て往時に此すべくもない。忠勇なる軍隙が遭撼なく奮
戦するには莫大な武器弾*を必要とし、丼は駒家が全
一●
賓瀕、全産業力を有教に運営して供給する虚に倹つも
のであり、此の力は亦決して一朝にして有し得ぎる社
報且大規横なものである。
従つて近代戦は鮭済戦であると首はれる。此の意味
に於て特に硯代の我が閲民は銃後の圃民にして而も早
に銃後の固民ではない。経済戦の兵士である事が要求
される。鼓に我等の愛閲心にとつて、。活稚すべき分野
が開けてゐる。戦地にをつて奪戦する同胞と共に、我
等は閲湛を措ひ国艮の責済を全うしなければならねの
である。

10

斯くして我等の任持は我粛葺力の強化に努力すろ
ことに依つて導成せられる。然らば此の澄済力の強化
とは如何なる事か。丼は平時に於て各種の産巣を隆盛
ならしめ、而も均衡を保ち、且有事に対虚し符る力と
識する事でなければなら一て、戦時に放ては直凍間肇
▲■
の帝要に充つべき賛金と物資が潤浮に且不安なく供給
され、同時に固艮が長期戦にも堪へ符る飴力を確保す
る事に外なら屯。然るに現代の如く戦畢が大規横にな
り耗済我と茎なつた場合に於ては、右の如き戦時鮭済
力の艶化む賦らんが鳥には特に全堵艮の協力が必宰と
なる。之に協力するのが哉時に於廿る我等の責津であ
ろ。之と如何にして兵すべきか。各人は丼の徒事する
産曹沌じて一耳すの外はない。
〓走巣轟男
我国の耗済力は此の非常時局の下に於て兵して強力
一ん▲
ヤあらうか。我国は由来残絆エ菜の蚤達著しく、絹織
物、綿織物1更に新輿の人絹等は全せ界に葦々しべ進

州印し丼の覇者となつて居る。斯かる部門もあるとは官
へ、全枚的に見て未だ務世の軒も砂くな心。産糞の♯
典は第−に此虚に目帝が置かれ血ばなら鞄。磯に車防
尭菜の袖立辛長は現下の耽昇に漁て−劾し鮮が出木な
い事柄である。
研訝重エ菜如ち金農壬葦、壊械エ薫等の方面を見よ
ぅ。共れは駄湘大蓋著な蟄達を盤げて来たとは調
へ、未だ充分とは官へないのである。毒菜に於ては
飼材は大僚自給の域に蓬してゐた。であつたが、長牡
一ん
は事菱開係に依り相昔供給の不足と木し、銑鞭及府♯
は葉も相普の捻入を必要として膚り「盆凝石に至つ
ては井の供給は大牛が橡入に倹つといふ款態である。
各鍾エ菜の基礎た右壊破エ菜は長紀著しく亜達し、井
の製品も外南品に此故し堪色を見ね峯に重つたのであ
るが、鎗エ作壌、自動革等の製造に於て汲∬ぎるも
のがあり、殊に最紀に於ける軍蕎エ糞の急速なる教違
は各種横械顆の不足を昔げてゐる。
右に速べた重エ菜は併萌国防産菜であつて、現轟の
我軒としては港の生産力の瑞充に全力を箆がねばなら
ね部門である。
然しながら目下の秋勢として、軍帝資材の→部の稔
入は巳むを得ない虚である。弗の結兵稔入を自由に放
さ†れ
任して置けば、貿易は苧衡を失ふ虞を生じて禾る。之
を故澄ずるならば、堵際牧支の逆調は名替相場を低落
せしめる。従つて輸入物資は高僚となるにも拘らず宰
需驚材の稔入は絶対必要である。一方捻出商品は外軒
にとり安慄になるにも拘らず、硯下の固際情勢に在り
し●。,、●
ては諸外固は邦品の梅外進出に倖壁を築いてゐる。斯
’■▲▼
くして仮。に樽際牧支が窟化するとすれば園内物便を昂
と▲フ
耗せしめ、固民生活の安虎をも書するの虞を生ずる。
ば。’
眈に事筆の進展に件ひ、戦争遼行には尤大な物箕の
稔人が避け難い以上、我等は如何に此の事態に対鹿せ
ねばならないか。必要物資の。橡入力を確保する名に
は、不急不宰品の幹入を抑制ナる‡が要求せられる。
戦地の称兵と共に我等は非常時の田青む忍ばなければ
ならね。場合に依つては或る線度園民生活に必要な助
繁の鞄入を制眼する‡も巳むを得ない。然しながら鉄
後め靖民にとつて、単にか1る昇菩のみが耳いのでは
無い。従来橡入に倹つてゐた此等の物‡を靖内で生亜
すべく努力することこそ、共の責済である。舶来を再
産に置きかへんとする努力には、前逢に坪かしい希室
がある筈である。
不急不曹叩の橡入を制験し、国産の振輿に依り非常
時靖際牧支の遽合に対虚せんとする我等は、吏に湛ん
で輪出の埠池に穿めなければならぬ。井は各麟が繍溌
呼壁を設け、翰入割昔制を珠用し、特に最近の如く無
理帝な外留民による邦晶ボイコットの行はれてゐる現
轟、虜に困難である事は官ふ造もない。然し此の困♯
こそ、良晶を廉便に生産し立ちふさがる陣曹を紡除し
て市場をせ界に獲得する努力む、−懸光呼あるものと
するであらう。
くセくいレ,
立遽れた部門の生産力を硬充し、稔入を抑へ進んで
斉易拝専を粂破すべ(我等は産業進軍の歩武を進め
ねばならない。
≡資源毒
今日我穎は莫大な丑の簗と必要とする。羊帝用と
して宰求されるのは身埠稔入の制換の書内に之

11

を求めねばならねものもある。金鴇錦、燃料等は前者で
あり、棉花、孝モ、。ハルプ等は後者である。鼓率を産
行し、緑出の振輿を吋り、珂艮生活の安党を確保する
には、嬰官ならぎる資瀕であれば、これを開額し、こ
れを愛護することが必要である。同産瀬輿が非常時鮭
沖打瀾の鍵であるならば、隈られた賓瀕の有致なる利
用も亦鈍後の岡民の責務である。
我Aは眠れる資瀬の目を柴してやらねばならない。
亦我々は不足にして貴重なる物資の無駄を省かねはな
らない。更に我人は使用して鹿物となつたものにも、
新な朋途を輿へて復活させてやらねばならない。之に
依り我々は施れが稔入物資であるなら圃外への支沸と
減ずる事が出解るし、国内に産出する物資であるなら
夷凛をより長く享有する事が出禾る。丼の名には、我
専は不断のエ夫と努力を要するのであつて、美しい染
料がコールタールから製達される事に感嘆する者は、
一灯ろ
同時に物の無駄使ひを反省し、樫薄層、金麗の靡品等
し。Jしム【
の凍祭高が‡に年一億賦をも超える事‡を知らねばな
らないであらう。
然し乍ら石油、羊毛、棉花、ゴム等の如く、戦季の
染行に園産の瀕輿に映くことの出木ない物資であつ
て、而も今日我嗣に産出射難なものがある。之等は必
要物箕である眼り輪入を確保すべき種頼のものではあ
るが、亦それ故に橡入に依存するのは危瞼であるとも
音へる。我々は此等の物資に就てはたとへ直篠軍帝に
供せられるものでなくとも、国内産菜の珊立の焉何等
かの対策を必宰とする。壌分でも埠産に努めるか或は
代用品に依らねばならない。石油に閑しては我軋に於
ても今や石衆と原料とする人達石油の製達事菜が井の
教展の緒に就き、。政府の漢助の下に符来大いに見るべ
きものがあると期待されて心る。或は学毛に押して
は、弗の稔入を制隈したのであるが、木材。ハルプから
製したステープル。フ丁イ。ハーを代用品として毛織物
叩レl▲し
に混用する事となつた。此の外、皮革「ゴム、歯脂等
に代用晶エ糞が輿り、殊に人絹の如きは飲に代用品の
域を舵せんとさへしっ1ある。
之等代用品エ菜は今日の我卑の如き状態の下に於
て、長も挙達すべき條件を有してゐると首ふべきでは
あるまいか。とは首へ、弗の條件を活用し、我留を且
かな筆瀬均とするや香やは→に我オに委されてゐる。
現々は之に俵り賛瀕の愛護と国産振輿のこの責務を同
時に兵す事が出来るのである。
四国産愛用
事変の進展と共に、銃後の我々は撞オの新事態に直
面するに至つた。港れに対虚するに誤りなくば、国艮
の安抒を兵したと官ふ事が臥来上う。
上逃した斯に依つに我等は種々な意味で各自の徒事
する産菜を根輿すべきである事を知つた。之に対応し
て我等は滑費者の立場に於て如何なる責務を負ふので
ぁるか。生産者としての国産根輿は、滑費者としての
南藻愛用である。滑費なき生産の振輿はあり得ねが故
である。
我人は第】に不急不嬰の稔入晶の購入を止め、場合
に依つては必一箸Mであつても、原料の橡入に係るもの、
或は軍帝に供せられるものは、出衆るだけ】般の使用
と抑制せねばならぬ。と共に我人は新輿の粛曹仰と虎
用し、代用品エ菜の塵物を愛用せねばならね。
徒来の国産愛用は、晶質便格共に舶誉…に甚敢⊥符
る園産晶あるにも拘らず、官目的に舶来晶を兢葬する
けい●●。,
者に対する啓蒙であつた。然し今や、非常時経済を突
破する忠「飼産愛用の意義は一段と進んだものとなつ
tん
た。釦ち我々は少々の満色あるとも国産品を用ひ、裁
っかの映点を忍んでも国産代用品を使はねばならない
のである。鹿て之等の生産部門は蟄達の途上にあるの
であつて、君し我等が映点、潅色あるを妹つて使用し
ないならば、箕本や昇力を之に投じて費達を国る者
は無い。宕し長初に快点を忍んで愛用するならば、生
産者は裁衝の進歩を節り立溌な仙菅川を捷供するに至る
事も可能である。
斯くして我等は前逃の資瀕愛建の掃紳と此の頼産愛
用の精紳を清かす事に俵つて、滑‡者としても茫済敬
に於て協力する事が出木るのである。

12

戦争と撥造
裁造省
−措音
今日の様に紋道が普及敬達して直榛間櫻に我々の衣
食位に最も緊硬なる関係を持つ様になると、恰も婁東
や水の楼にすつかり日常生活の中に融け為んで乎生は
▲’■ヽ一”
共の恩慮を感ずる事が切晋で無い憾があるが、一朝有
事の際に於ける鈎箔の我が日常生活、団家の産糞生活
に及ぽす寮宰性は、彼の関来大震災の際に於ける食櫨
晶等生清必需品の不足に対し之が遣搬等に閑する繊道
のなした役割に依り容易に理解される。
而して此の擬道の竜婆性は、戦時に姶ては吏に教倍
教十倍ともなる。以下戦時に給ける襲遭玲途に就き戯
竜▲′■一●一7
牧する事とする。唯以下地ぶる中に梢」隔靴掻樺の感
ある個研もあるが、軍事輸途に閑する件は撤ね聯密に
一農する軒多きに出づる馬であることを諒とされ度い。
〓規代戦金Tの特異牲
現代の我季は、杜普の戦寧と種々の点に放て異つて
居り、教圃に付て之を言へば、科畢的兵器を使用すn
▲■り。ん化「∫
事が移しいとか、又立牌的に、如ち地上や水上での教
開以外に、地中恥、水中我、或は峯中から地上への製
轡や窄中での敬岡が非常に東大性を加へて米たと云ふ
悸な点を拳げ得る。又戦季全般に付て見れば、兵力或
は国力の一部と一部で戦閑して膠敗を決すると云ふ様
な普の翠と異り、一固は共の国力の全慣を畢げて敵
に昔ると云ふ、虞昔の南民的闘季たる点を其の特徽と
する。従つて共の戦岡力は、叩やに兵力だけを意味しな
いで、精紳力、鮮済力等固家を構成するあらゆる壊止碍
の動員、」即ち国家絶勅員を根基として湧き出る力の線
和を意味するのである。
而して、最新知識の粋をあつめた兵器を装傭して居
る大部隙と、共の竹要する埠多の禅材や軍寓品をば、最
も払速的確に目指す敬場に集中布陣し、局到なh作戦計
。llく
寺の下に増先を制して、速かに最大の戦兵を牧めて乎
和を紹来すると共に、其の間、自国に掛ける軍事的事業
は之を充分に遼行するは勿給、乎和的事菜も哉局から
被る影響を可及的に抄からしめる楼にする事が理想的
である。斯かる理想に到達せしめるが名に、最も必要
とされる事は、朗謂軍備の充茸と、国艮生活の安定と、
粛艮精紳の作輿等が先づ睾げられるのであるが、それ
等の重要事項と最も緊密の閲係にあるところの、交洩
■ヽつし一
頼閑の鼻備充資こそ忽籍に附するを許されね重大なる
。戦何力の要素と云ふ事が出来る。
斯様に交洩横膵は、乎時に在つて靖家統治の上にも、
産糞隆貞の上にも、浄又靖艮生活や文化の進展の上に
も、必要快くべからぎる重要なものであるばかりでな
く、戦時に於ては、一国の戦弼力構成中の重要凶子と
して】官重大なる役目を槍つて居るのである。
交洩畝は、−国が戦季を途行する上に、斯くも重大
なる役割を演ずるものであればこそ陸に於てはいちは
こ▲や
ゃく散例の鍵造や漁信線を牛ち毀した打、棒梁を破壊
したり」東に又、河海に於ては主要な水路や海面を対
銀して、敵側艦拍の舵行を遽断したりして、敵例の哉
何力に対し或は紘据的に、或は局部的に減滅の方紫を
とる事となるのであり、このことは今舵支那事愛に於
ける皇軍の邁切なる稽宜に依つても如‡に示されて虐
】る。
畢国的、即ち全国艮が全力を皐げて故歯に昔る現代
戦に於て、重要なる役目を措ふ交通棟翔の大宗とし
て、特に重大な任務を措首するところの錬道は、先づ
一面に於て軍の動貞作哉せ如応する兵力の輪迭や軍帝
晶の輸途に尭璧を期すると共に、他面、靖艮経済の戦時
的華局に虚しても充分にその横能を蚤輝して之に薯虚
し、以て国艮生活の安固を確保する事に努めなければ一
ならないのである。
≡鎗事
戦史の寄門家の曹逃に操ると、汝道の軍事的活動は、
革邁なるものの創始の頃から現代に至る甚には、集多
の華壌を経て居るが、大憤四期に分ける事が出禾る。
第−期格藍時代(甫北戦手胤前)
費創始以来日倫湧く、その普及牽達が未だ幼准で
あつた時代釦ち十九せ紀の前牛温に於ては、箸は宰
ろ地方舶、苧和的交洩横閑としての活動をする事が溝
精であつて、その軍事的清動をするにも極めて枚力で

13

あり、徒て繊造能力の如何が軍事上に及ぽす影響も墟
めて軽少で、事に鋳道が存凝するならば、僅かに戦時
作哉の方向に、臨槻の方建で之を利用すると云ふ線度
に過ぎなかつたのである。
弟二期作戦的補助機関時。代(自甫北戦争萱甘填戦字)
然るにジ†−ジ。スナプソゾソが蒸汽概閑革を額明
(】八−四)してから約四十五年目頃となると、北米合
衆周には眈に三甫哩もの鱒道が敷設され、中時に於て
治故、興発に大なる寄輿をなし、又之が靖事的利榊も
一段の進渉を見、畢なる臨横磨攣の欝事的利川の域か
ら舵して、鈍道を紘一的、組紙的に軍川に桝するに至
つた。例へば、一入六一年に北米合衆団に起つた南北勒
畢に際しては北軍のマ,ク力ルム村軍は、尺有民営の
合衆固の錬道陸軍線指坪官に任ぜられ、鈎道の戦時道
用の樺隈を一切箪塩せしめられた甲である。螢に於て
輯邁の軍事的活動は一新紀允を劃し、此の制度は戦後
各靖の勒時鍵遭彊用上に開†る制度の範となつた。欧
洲に於ても、丁度その頃(一入方六)勃頚したかの普塊
彗丁に於て、右と同稼な鱗道利用が行はれた。
井三期銀邁作戦時代(貞濁僻戦手王舵洲戦争)
更にその後、載時に際して鉾道をは軍の作戦行動の
補勒概細として、組織的、計書的に活用するの方宋は、
鋳道の普及教達と相侯つて、益そその敦兵を認められ、
一八七〇年に勃教した普沸戦率の頃から、かの欺洲大
戦(一九一四)にかけて、列強に於ては鋳道をば作教
の馬必媚の要素たる地位に造引上げるに至つたのであ
たい†1。
る。之が第三期の態様であつて、々の特欲とも見られ
る点は概略次の三つである。
1蛾注の圃防蓮化−跡ち錐道をば戦時に放ける
攻防雨川の閲防確設として、苧時から軍の作哉計
書に順応する様に鱗遭を義備し、有時に際してそ
の能力を充分に活用する事。
2作戦の捜逢化T軍の作哉計婁も韓逆施設を義
とし又餓邁能力の活用を基礎として之を樹立する
事。
さ戦時に水ける銀邁の軍手的藩勅に押ナ各法制等
の丑備−如ち繊道の軍事的速用に閑ナる制度の甜
立、法令の制定、その普施に閲する局到なる準傭
計書の途行、軍の縞成中にも戦遭除を常奄ナる事
等。
斯楼に、戦時に於ける繊道の軍事的活動の方策が史
まり、準備が盤へられた結兵、牧洲大戦に鞍して、糞
戦諸均の鋲邁は昔に驚くべき輸途能力を額輝し、軍の
集中、軍の配傭、兵力の韓用、軍需品の補給、傷病兵
の途遽、圏内物驚の移動等に甚大なる貫献を致したの
である。
第巧期銀邁の園家紙動鼻的簿用時代(欧洲大戦より
現時に萱る間)
次に欧洲大哉以後今日に至る迄は、之を第四期と見
る事が出来る。かの欺洲大哉に於てはせ界の列強が悉
く之に参加し、虜に未曾有の大軍の裁拳であつたばか
りでなく、各国の之に件ふ哉時活動は薫し宮人が想像
する以上であつた。此の大戦はそれだけ世界各鱗民に
。ヽた′’
種々と至大な教訓を斎して居るが、その一つとして、
朗謂軍備に閲しても、滞又哉時に赦ける軍事以外の部
。rんしん
門に教ける国家の活動に於ても、色々斬新なエ犬を加
へて以て固豪の危急存亡の秋に備へると云ふ綜合的の
南力の確保速用1郎ち研謂園家線動貞の計葺準備を常
に亜へると云ふ方兼に出づる事となり、織道能力に就
てもその作戦的蒋相以外に、特に国家線動貞的活榊を
も重硯するに至つて居る。之は如ち全固力の確保を期
し、以て可及的迅速に哉兵を最曹に尊く趣旨に出づ
る●
而して斯様な錐遭の戦時的活動は、規代哉の意義内
容に於て大襲革の起らない隈り襲化がないものと考へ
られるのである。
四戦時に於ける繊邁輪蓮の態棟
現代の戦拳に教ては殊東緻造能力の如何が軍の行動
に閲してばかりでなく、哉時に於ける軍事的活動以外
の圃家の活動に閑しても亦至大の閲係を有するに依
り、圃衆として繊道が斯かる大なる負託を達成する事
が出禾る様に、種々の点に就て重大細心なる考慮が沸
はれて居る。
先づ第−は繊道の建設改良である。帝園政府は明治
三十九年に織道国有法を制定し、一般窪遽の用に供す
る簸道は紙て圃の析有とし、又大正十−年には頼遭敷
設法を制定して帝固に必要なる鈍邁を克成する焉に政
府の敷設すべき蛾道線路を預定した。此の繊道国有と
云ふ事は乎時に放ける生産事業の蚤康、国民経済生清
の向上に極めて有利なるのみならず、一朝有事の際に
舟ける軍隙璽菅叩輪迭には最も重要なる意義を有す
る。此の事は欧洲大戦昔時英米等に於て私有を立帝と、
した留内の鍵道を全部固の管理に移した事に依つても

14

●▲▼
鶉知し待られる。如ち鱗の交洩横糊を国家が稚制する
事に依り軍横が保たれ、計葺途行の凰浦が期せられる
坪で、此の点より見ミ我国の錬遭国有は横めて重大な
るL音義を有するものである。
攻に韓邁敷設法に依る鎖遭の建設に常つても笹事的
活動に適勝する棟充分なる考応が梯はれねばならぬ。
繰路の選党、配置、それに依り供し得る輸遽力の鼻備
櫓大は一朝有事の際に備へて最も緊要であり、又作敬
計婁の基*に開係ある繊邁施設の改艮も砺事的敬点
上り軽純すペからぎるものである。拭造の東婆な緒
施設は、之を→個桝に存竣せしめる事の利銘は否め
ない場合が多いのであるが、。例へば舵姦横の製弊に備
●い
へる食には、鳩度の分散を考究すヾきであり、其の迷
▲▼い▲r‡,
杉や擬装、撥幕等に依る遽聴等も考鹿すべきである。
垂輿に際しては鈍適は最も攻撃の目棟となるので防室
施設殊に橙火管制等には苗遭憾なきを婆し、繊道利用
者の充分なる理解と協力を要する虚である。
第こに考慮を婁する事は、鋳道の運営上の諸点に就
てである。頼道の運脅はや常時と戦時jに於ては相常
共の趣を異にし、戦時に於て瀬研謂戦時諸法令や戦時
竣算の執行等に因り、放客、貨物の移動状態が奨化
し、教盈に鎗ても著しい奨化があるのであるから、そ
れに伴つて鱗道の人的及物的の運普内容も自ら乎常時
の態敬から恥時態勢に凄移せしめる事が遽常なる能力
尋挿に傾である。共。場合に少しの削齢のない棟に、
不斯から廣く且周到な想党の下に、出衆るだけ椅斬な
号針を鮭め、計書を樹て、穣め極力準備を進めて置く
事に努めねばならないのである。
去ろ十月二十三日に官制が公布された金書昧は平我
時に於ける綜合圃力の珠充窪用に閑し起案、藤査、秩
芥の報制、駒家線酌月計蜜の詑史、途行に閑する各鹿
事捗の調亜紙一を岡る事になつて居るが、繊潰省に教
ても去る六月頼道大臣の管理の下に繊道調査部なる一
部局ゑ紘け、圃有鱗造及之に閑聯する圃沓自刺車也に
井の附帝の菜抄に於ける人的及物的資瀕の輿僻運用の
計音を行ひ、作戦輪迭計書の設定、遼行、政に之に必
要なる調奄等を掌つて居る。又繊潰玲迭の末端に附臨
して起るべき小窪途に就ては、去る十月一古小窪遽糞
法の制定を見、乎時に於て小運怠菜捗の溌制遷用を遽
切ならしめることとなつたばかりで恕く、戦時に於け
る頼道の活動と一盾緊簡なる連繋を確保する上に極め
て簿切なる制鹿と考へられる。旬陸海軍の蒋校が聾
省の喝託となつて、銀邁輸遽の研究を壌し繊邁省と睦
海軍間の連絡に普り−朝有事の際に備へて居る攻粛で
あ」る●
五国艮の滋力
戦時に於ける鱗道の国家的活動に対し、一般園民の
或は積極的或は滑墟的の凌助を求め度き点は多々あ
】る●
載時に於ける鱗邁交通に就て乞はねばならない園民
】般の支凍は、共の漢助の性質から見て、碗額的の媛
助と滑極的な凍助とに構分する事が出来よう。
ニ)積極的凍助として最も重要なるものは交洩防
衛に就てである。戦時に際しては、敵は兵力其の
他の椴構を動かして味方の蛾潰施詑を破填するの
孝に出る。之を防衛するには央張兵力や替察力を
用ひる事は勿給であるが、それ以外に閲艮は或は
集珂的に或は個人的に、防衛上の支凍を敦され度
いのである。例へば箸繰路、瑞梁、洩信線等を始
め共の他の施設物に障碍を加へたり、加へようと
金てる考を教見した者合に、或は個人的に、或は
背年舛とか防種珂等の集叫組織に依つて、鴇宜の
方法で危事を除くとか、舛道械貞又は警察官署に
速報するとかの虚薗をとつて頂き度いのである。
ハ二)滑極的竣助として畢げ待る事も色々あらう
が、こ1で二三の例を拳げれば
(イ)個人駒移動の自制
勒時に於ては、鱗道能力は先づ軍事的活動に
向けられ、攻で−般的交泡中の特に重要な交洩
帝要に応ずべく、最大の倫途力を蟄輝するので
あるが、此の場合に於ては、簸道の輪遽能力の
脚係から、此校的東要性の少い個人的の故行や
物の避遽は著しい制眼を受ける事があるかも知
れないのである。之は駒豪の危急瀦亡の際に赴
ける個人の小さい犠牲として甘受さるべきもの
と思ふ。橡途力の徒渦は橡遽力の破壊である。
橡途力も鼻尭一般物資中の滑耗品の様なもので
ぁるから、先づ之を国寂的重宰な滑費に捷供
し、個人的渦費はなるべく簿けて之を節約すn
薇心耕けられ度いのである。
(こ銀邁構内の刺用
屏の梼内は哉時出勅の樺兵や馬雀や井の他の
軍用貸物の牽著で紫激を加へる上に、吏に途迎

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入場者や→般旗容やT般貸物の大景な取扱にに
投されるが、共の雑沓、混報を各とが避ける様
に通行其の他に閲する錬道常局の指示を守り、
位置を乳さぬ事は、構内轟理の煩を省き、個人
的の危除から晩れ、列革の遥樽にも立障なから
しめる事になるし、貸物の号面に就て見るも、
積却や引取を迅速にして、隈りある甥物扱壕や
′∫l‘
甥革をば徒らに纂がない事が望ましいのであ
】る。
(ハ)。交温事故の防止
鎖道の計音純に湛樽計書の如きは篠め亜然と
網の目の梯に組んで、其の計婁に従つて一分山
秒の狂ひなく速行されて行くものであるから、
→局部の麟坪も粂憾む計書を支鰍滅裂ならしめ
之が復萄には異常なる人力と出費を婆するので
ある。繊造の交通事故としては列串衝褒、脱
線、列革妨寄、躇切陣碍等あるが、其の中には
一般人が多少の箆意を沸はる1なれば之を米然
に防止し得るものが多い。例を踏切事故に取る
ならば線路を横断する者に於て普通の注意を沸
はるゝならば、決して起るべきものではないの
に依然として躇切事故の多いハ昭和十年度の統
計一、000件)のは、誠に遭撼に堪えぬところ
で、僅の注意を怠つた結兵は、身を生命の危瞼
に造置くと同時に、そこを通過する列革に迄陣
碍を及ぽすのである。戦時に教て著しく埠加す
る列革の渾坤に際し、斯棟な障碍の馬軍事輸迭
上混り得べき影響は誠に甚大なものが穣想さる
るに就き、線路の躇切横斯等には−昏の注意が
望ましい。固民精紳維動貞は此の様な鼻牌的場
合の協力にも葎群され度いのである。
六緒措
以上を以て戦拳と繊道に開する詮明を経るが、長後
竺甘し度きは戦時事攣に於ける鍛遭職貞の地位であ\

る。日本国有韓道の職員はこ十三萬人、彼等は晋に雨■‥■
の日も風の夕も四六時中身を挺して交通窪橡の長前線
に報敦の誠を致して居る。其の取扱ふ旗客一年間に九
億甫人、貸物入千衝噸、之等の凰滑なる輸遽に依り一
国の丈化は振輿し、産菜は輿隆する。誠に頼遭搬貞は
ゃ和の戦士である。而も共の繊道職貞こそは哉時事牽
に際しては、昔局と緊密なる連弊を取り、軍験軍常品
の輸準応召兵他兵晶に対†る取扱彗苧常と異なつ
て格別繁軌な輸法に簿憾なからしむべく粉骨砕身の努
ヵを頼けるのである寸此の点に於ては敬場の最前線に
−んくわ11くけいてい
干弐を取り、推幌に謀を巡らす軍人の常心と些の退庭
も無い、乎時塵糞の哉士は一朝有事の際は資質的には
哉闘貞と同じ精紳を以て、共の全能力を敬坪して戦時
態勢に郎鹿し軍常を充分に満し、旬戦時に於け孟罠
の生活必管mの輪迭等にも滞遭憾無からしむべく生産
配給の脚浦なる詞亜に努力して居る攻粛である。坪か
しい膠利の蔭に‡に軍鉾一如の緊碑なる協力のある事
を知らねばなら拍。
申すも長き事ながら参謀碓長官殴下には支郷事変勃
教以米困磯な軍事輪遽菜務に常つてゐる全固二十三萬
の繊活搬月の弊昔の程を准召され、十月十言H牛前十
時中鳥儀相を参謀本部に御召しになり、長くも大畢左
の如き有難い御官薬を賜つた。
支那事筆勃教以来建頼困難なる軍事橡遽菜抄に服
し、勲誠之が虚理に首り以て皇軍の作我産行に務渉
士−’しン一
なからしめたるは定に感謝に堪へぎる朗にして深
く職点=同の雰晋を多とす、今後牢共の横能を儀
坪し国防上の要求を充足し、以て負托の貫任達成に
轟捧せんことを望む。
鋳遭大臣は恐惟し、諾んで
有難き御首業を帝し充悌感激に確へませや与速此
の官職点=同に倖達し今後姦†軍事輪迭の先璧を湖
し度いと存じます。
との奉答をなし御前を温下、直に全固の職貞に侍達し
たが、鮫下の有難き御思召に全職月斉しく感激し、時
局に際し一舟共の重大なる使命の達成に努力せん事と
宰つて居る攻第である。
南民各位に於ても此の靡−舟餓道の糞喝舞遭械貞
の使命を認識理解し、之を鞭撞渓助されて、舞遭の
哉時的活動を充分に兵し持る楼抑願ひする攻弟であ
▲る●

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