第四二号(昭一二・八・四)
 郎妨事件以後   陸軍省新聞班
 輸出補償制度の改正       貿 易 局
 支那の抗日団体   外務省情報部
 第七十一回帝国議会に於ける国務大臣の演説
  近衛内閣総理大臣演説
  広田外務大臣演説
  賀屋大蔵大臣演説
 最近公布の法令         内閣官房総務課

虜 田 外 藩 大 臣 演 説
  本日故に、・帝靖の封外閑係に付所見を開陳致します
 ことは、私の光柴とする朗であります.
 抑モ東亜の安紀勢カたる地位を確淵汁虞のせ界半
       こ▲7けん
 和の樹立池場赦することは、帝固の国是でありまし
 て、今更血琴首を妥しないのでありますが、之を途行す
 るに常りましては、先づ日沸立那「ゾ」聯邦聞の開係む
 考慮せなければならないと確信するのであります.
議粥鮎餉鎚…ほ拍り那貼…関川川
 る節謂統日の将帥乃至窪動が組織的に強化利用せら
               ふし†,
 れ、右に基困するものと認めちる1不絆なる事態が、
 各方面に教生しっ1ありますことは、帝国政府の甚
 だ遭撼とする析であります.帝国政府に放きまして
   I●      けい ●
 は、典に域都事件を爽横と致しまして、日安国交上板
                       }▲†小
 本的時事を為す斯の支那例の封日態度の是正を促し、
 団交改尊に押する同政府の紙意を鼻鰻的同額に付て
 表示せむことを求めたのでありますが、神泉知の独
 り、不審者交渉は支那偶の反対に依つて停頓の已むな
きに富つた次第でありまして、其の後の日支雨靖の閑
係は率直に申しますれば、決して萱なものセはなか
 つたのであります.釆亜に於ける帝図の根本方針が、
        ●争わていけい     と与甘んl し
 日沸立三国間の融和提携と赤化勢力東漸阻止とに依つ
 て東亜の安定を賓現せむとするにあるのでありまし
 て、此の事は改めて申す進もないことであります.従
 って帝国政府と致しましては、支那側に放て一日も速
 かに此の墳本方針に付て、十分なる理解と認放とを有
 するに至らむことを切望するものであります.然るに
 支那偶に放きましては右の如き理解と認放とを快くの
みならげい転米殊に銃日摘紳の昂鴇甚だしく、本月七
 日夜の丑溝椿事件の勃教も亦丼の儀典の】つに外なら
 ないのであります.
 帝国政府の今次事牽に封する態度は、本月十−日隼
                ・●くわくだい
 明致しました洩り現地解決、事態不凍大を方針とし
 て居るのであります.徒つて帝囲政府は一方現地に放
 て和平解決を席ると共に、他方南京に放て支郷側が速
 かに時局収拾の為に者虚するやう、努力を轟して木た
のであります.私は支郷例に放て二日絹早く艮に反省
          だけつ
 し、本月十一日夜蛮結を見ました現地解決條件に依つ
 て之が聾な‡行を切望する者であります.以上帝何
 故府の態度は、在外帝固使臣を池じて各国政府に封し

                                  「 ■

詳細稔明して想いたのでありますが、各圃政府忙放き
ましても右帝固の自乗的儲鹿を十分了解して居ると存
じます・伺帝固政府に放ては南京政府の態度如何に依、
りましては、支部一般民衆に封する反響は紫租を許さ
ないものがあカます、徒つて爽後的不絆事件が超るが
  ♯々れ
如き鳩もないではないのでありますので、支那側の
小火及地方常局に封しまして、排日行為の取縮及我が
水朝川の保誠に付きまして厘、注意を喚起して居りま
す、又事態の推移に應じまして我が居朝民の保箆に付
ては耶逝憾なきを期しi居る次第であります.嬰する
に、今次事変の解決の錐は、lに支那例の出方如何に
 小ゝ
懸つて居るのでありまして、私は支那仰が我が方の希
望に剛臆し、速かに時局を取纏めるやう有数適切なる
 々・ヽ
捕低忙出でむことを期待する着であります.
 次に「ゾヴイエ†】聯瀬上の関係は、政府に於きまし
て恢流考慮致して居る胡でありますが、滴洲固と「ソ
ヴイエ†−聯邦との聞の囲墳方面に事件が依然として
敬生し、殊に瀬近県寵江上にある濁洲閥領の鳥喚を
「ソ」聯邦開場督備部隊が不法に侵入し占操致しました
馬に、日浦部隊との間に衝突を生じまして、一時危険
なる都態となつたのでありますが、「ゾ」聯邦が該方面
                き・しふ
の現収を岡復を的し、故に事態の収拾を見ましたこと


は御承知の洩りであります.帝固と致しましては、蒲
「ソ」圃境方面に事哺の絶えない情勢に付て多大の脾心
を有するのであります.惟ふに団塊掛率の防止を観少
ます名め忙は賓際的の方法を講ずることが肝要であ♪
まして、年来禁となつて屠ります析の圃墳劃史及紛
争鹿理の二重貝曾を設浸して、国境方南忙於ける轟束
 ′わんわ
 の綬和を固る等通常の措忠に速かに出づべきものと
考へて居るのであります.之が窺め「ゾ」塀邦に於きま
              ●▲しんたんくわい
 しても、東亜中和の見地より、虚心坦懐我と協力を為
 すやう、井の猛省を促さぎるを得ないのであります.
 叉政府は北洋に於ける邦人の漁発と北樺太に於ける
 邦人の石油石淡の利棚事発が、丼の正常なる経費の
 hlし●}
 保障せらる1ことに封し掛からざる関心を持つて居
              はい−−い
 るのでありまして、條約に胚胎する桝の色入の事業
 が、共の音質に放て、有名撫賓となるが如き事態の教
 生は、断じて之を許容せざる方針であります.之を妥
 しまするのに日「ゾ」間には偶数多解決を委す晶盟租
 がありますので政府は之が食め十分努力致して参りた
 いと考へて居ります.
 英図との関係に於きましては、先般英団員帝皇后両
 陛下の戴冠式御挙行に常りまして、御名代秩父官段下
                           山l
 故に同妃殴下御参列遊ばされまして、南開の侍統的交
                                                          √■\


  ’                   ▲lこ■、
 弦を−櫛深めさせられましたことは、誠に感激の外
 ない研であります.政府は従来より日英親曹の材進を
 以て不攣の方針と壊し木つたのでありますが、最紀両
 国間の血W調薮の璃に、彼我隔意なき話合を行ふこと
 に付きまして、意見一致を見ましたので、成るべく速
     tくしん
 かに之が促進を圏りたいと考へて居るのであります.
  日米縮図の脾係は近来誠に良好でありまして、益モ
 親壱の庇を加へつ1あるのであります.先般我が経済
 使節は渡米の際に、米団各方面と瞞意なき意見の交換
 を行ひまして、経済上丼の他に放て南開の凍沈に奇兵
 する桝抄くなかつたことは、私の欣快とする朗であり
 ます.
  帝閥は客年「ドイツ」との間に日礪防共協定を締結致
 しましたが、政府に放きましては爾来同協史の有数な
 る窪川に意を致しますと共に、牌雑品、南開の梁瀬な
 る関係を増進せむことを期して居る次第であります.
                         しんこ▲′
  次に池商紳係に付て見まする忙、輸出の振興が我が
      Pつし●
 固生存の必窮條件とも云ふべき重要事であります、殊
 に現下我が閑の経済情勢に照しまして収支の適合を計
 る最も訳妥なる封策の−でありますことは周知の洩少
 であります.飾るに諸岡の現状を見まするに、経済上
 財政上非の他緒軽の事情よ旦、我が輸出貿易に封し今

 何各種の障寄を持続しっ1ある状態でありまする」関
 係上、政府は相手図それくの事情に應じ、或は其の
 固の政府と協定を遽げ、或は彼我民間発音間の申合む
行はしめまして、以て我が輸出貿易の耶碗をか卸し
 て居るのであります.幸ひ今春以来我が国と英領一「イ
 yド」、「ビルマ」、蘭領「イyド」、「トルコ」等の諸拘
 との逸商交渉も一変結を見るに至りましたことは、私の
 秋快とす名所であります.
  政府は今後共一盾我が商権の維持費艮に力めますと
 同時に原料及資瀕獲得の自由故に国際洩商の自由を促
 進するやう、進んで甫般の努力を致したいと存ずるの
 であります.紀時国際洩商自由同夜の傾向が稗、増進
             ヽ●るこ
 しっ1ありますことは欣ぶべき現象でありまして、
 私は此の傾向を具貯化するが如き固際的企暗に封し士
 しては南より協力を客しむものではないことを表明致
 したいと息ひます.
  以上並べ来りました洩り帝固現時の国際粥係は誠に
 多事多難であります.此の間に虚して外交団策の有数
                  ヽ−
 なる逢行を期する為には、克く国際の情勢を認識し、
 鹿に拳固l致の賓を奉げることの必要を痛感するもの
 でありまして、私は故に諸君の紳協力と御叔助とを切
 に監んで巳まない次第であります.