第三二号(昭一二・五・二六)
 国家総動員準備の概要       資 源 局
 帝国海軍を語る          海軍省海軍軍事普及部
 国際砂糖会議に就て        外務省情報部

 

  国家総動員準備の概要
                     資   源   局

   一 緒   言

 今や正に皇紀二千大百年を迎へんとして我が国運の愈々駸々たるを覚え、我が国基の益々鞏固た
るを確信し得ることは、誠に慶祝に堪へない所である。明治以来西洋に覓(もと)めた物質文明は、既に十分
吸収消化せられて、其の成果を結ぶに至つた。科学に、産業に、将た広く文化に、続々として我々
の耳目を打つものは、我が国民の創意に成る輝かしき業績が、明らかに世界の水準を高く超ゆるの事実である。
 さりながら今日、内に在りては、社会各般の事象の分化著しく、動々もすれば一致を欠かんとする
各般の利害関係を、克く結合調和して本来の一心同体たる自覚を彌々新たにすべき時であり、外に
対しては、かの国際聯盟脱退に関し下し給うた詔書に、「非常の時艱」と宣はせられた事態は依然とし
て継続して居る。内外、帝国の国基を愈々鞏からしむべき所以に思を致して、益々国運の開展、躍進
に努力せねばならぬ。
 而して凡そ一国存栄の根基は、其の国力の涵養に俟たねばならぬが、国力とは独り物質力にのみ限
るべきでなく、物心両方面を綜合渾一したる力をこそ、国力と言ふべきである。物資富んで饒(ゆた)かなれ
ば、国運必ず隆昌なるべしなどとは、苟くも世界各国興亡の跡を知る者の断じて言ひ得る所でな
い。凡そ国力の要素たるもの、即ち一国存栄に資すべき源泉を資源と謂ふ。分つて人的資源及物的資源と為すことを得よう。其の人的資源の育成、物的資源の開発こそは、実に一国存栄の要諦であり、
国民の福祉増進の条件である。而して之こそ同時に、一朝有事に際して各般の資源の統制運用宜しき
を制し得て、凡ゆる資源を其の体に於て、又其の用に於て最も有効なる国防の効力を発揮せしむるの
根柢を成すものに他ならないのであつて、実に国力の涵養と国家総動員準備とは其の根基を一にする
ものと言はなければならないのである。
 然しながら、固より専ら平時を目標として施政を行ふ場合と、先づ一朝有事の際を主眼として準備
を整ふる場合とでは、調査、計画、施設の各般に亙つて自ら其の間に差異を生じ、或は相扞格(かんかく)するこ
となきを保し難い。

 

 

 

其の調和語調を周り、能ふ限り其打両全を期ずる乙とは、事に骨り最も意を用ひ
                                           かん〆
 ねばなら瓜朗であると言はねばなら瓜。否、並時融合各般の事象の愈{複雑多岐を加ふるに錐みるな
                                           しんちやう
 らば、譜調結合を岡る乙との急務なるは痢く萌般の事に付て然るのであるが、国力全般の伸張を期
 するに際しては、特に其の綜合的凝展を岡らねばなら瓜ので参る。









    二 人的及物的資源と共の保育

 資源とい皇靂は、往々天然資源乃至物的資悌の意味に用ひられるが、一国の存祭に資すべき濾泉
                                                      ▲主
 として人的賓條の過すべからず、寧ろ主たる地位を占むる乙とは言ふを倹た瓜。
 我ケ同氏は各自其の立場に於て夫々開運の進展に寄輿して居り、又寄輿せねばなら瓜0近時融合に
 分化の傾向進むに仲ひ各人の立場は千弟萌別、其の開運進展に寄輿する方法も亦之に應じて其の態械
 を一にしないが、均しく開運の進展に寄輿する鮎に於て其の資悌たるは一で参る。人の心身の展性を
 其の資源化る見地より見るときは、身憎の強健なる乙と、技車力の優れたる乙と、智能の雰でたる乙
 と等の拳ぐべきは、疑ないが、其の道徳の善美なる乙とも寧ろ最も根本的慮る有用の賓瀬で参ると言
 はねばなら瓜。日常の取引に於ける誠竣と信義、敢曾生活に於ける所謂公徳、国家生活に於ける奉公
                              ゑんくhつ
 の精紳等何れも各其の生活分野に於て、我々の席批増進の沓みを凧滑有効ならしむる要件で参る0
 各人に付ての之等の属性は、同家融合仝憎として見るときは種族の問題となり、融合心意の問題とな
 り、やがて民族の間項を形成するので参る。
 物的資源に付ては詳しく紋明する迄も参る空い。大きく之を土地及生物に分てば、土地には地味、
 即ち農売林轟及警の所謂天蝕賓濾の包蕨、又は其の生育演應カを初めとし、気候、地勢、地佗等、

 


兆の直接又は糊様に明逃避塊に寄輿する乙と掛からざるものを数へ縛るであらうし、叉生物は即ち動
物及槻物で甚つて、粁接に、又は加工乃東製法等を総て間接に、食料、衣料共の他我々の痛純増遊の
 溌料と▲馬る0
 人的物的賓湖の外、なほ賀源には共の何れにも鳩ゼず、又は共の両者の混合と旦苧♪べき制度、組
 織、歴史埠も考へらるべきで参るが、苅留り人的及物的資源に限定して説明する乙と1しよちノ0
 以上の如き賓腑を、各閥民は前恍代より受け之に増減埠化を加へて後代に俸へて行くので為るが、
                          しんしやく
 進展する明鎚の下に花つては、其の閑人口の増加を料酌して何故りある増大が致されねばなら瓜。
                                           ほ,つ′■●フ
 北岡の今H参るが如きも、固より前代閑民の賓鵬の育成閑職盤しきを待て、愈」之を嬰健在らしめる
 を神化が為に他ならないので参つて、賓搬に鵬ずる糊超は、革党之を如何ほして育成開発すべきかを
                               かくしん
 以て最も丑しとすべきで参り、賓湖保育の間埴は正に費腑刷増の核心であると言はねばなら瓜。
 人的賓仰の保育は、教育、徳育、憫脊は固より、各種の披襲カの孝成ほ至るきで凡そ虜義に於ける
 教化の作用に外ならないので参る。人的賓湖としては、閑寂は特に民族の保育を考へねばなら拍が、此
                抹つや・フ
 の見地から開民の兆糊精神の育成凝鴇に努める乙とが、極めて束要の事に儀する。蓋し、敢曾の分化
                    †●つnてい
 的傾向は文化磯地上動かし難い一の鴇勢で参つて、益†高度の文化を求めんとゼば、愈」各般の事象に
                 ●.くしん
 亙り専門化を計り、分化分岐を促進ゼねばなら瓜関係に在る。而して分化は往々にして分裂を凍し易









                           ▲す・上−くせl・こしふ
く、各部分を頂任する者は動モもずれば其の立場に桐蹄固執して仝礪を忘れる乙とが多い0而も部分
が各壷硝との槻聯を無税し、共の立場を無制限に主張ゼんか、秩序は之を維持し符べくもなく、本
家有意義なるべき各部分の存花も共の偶偶を失ふであらう0之ほ生命を輿へ、之に目標を埠不するも
のは、即ち綜合的粗察に他なら瓜ので参つて融合に分化の機勢愈ぐ大と為るに作ひ筆其の必要が痛
戚ゼられるので挙る。各人に於て太く組憫に於ける自他の関係を理解して他に対しては恭敬の念
を失はず、自らは共の方杓を誤る乙となく禁‥の努力を致ず乙とは、岡鎚の秩序ある進他の環故くべ
                            ふくし
からざる朗であるのみならヂ、其れが又何時に各人の編純を増進する所以で為つて此の意味に於て
       けん一丁)
恭糊朽仰の育成桝掲は人的譜仰保育の根本閃坦たるものと言ふ乙とが川水よう0
 物的賓腑の保育は弊繁用の凝埴増進を周る乙とに辟著する0其れは、竺には宮の生産の保持開発
といふ乙とゝ為り、第二には宮の利用の有効滴正といふ乙とゝ承る0木来演とは効用を離れては考へ
られない粍念であるが、笛の赦免の増加のみが保育の各部なのではなく、其の効用の増進を固る乙と
が又極めて釆要なる保育の作用を角ずのである0今日物的資源の種如、態様の神教多岐に亙れる到底
往昔の此ではないが、之を仔細に橡ずるに、従水何等の効用を認められなかつたものに、人類が心身
の多作を加へる乙とに依つて、新たなる効用を発生ゼしめ、又は新たに効用を増加ゼしめたものが、
秒くないのであつて是れ即ち資湖の創批育成に他ならない0例へば、今日水力の松川といふ乙とが

音はれて居るが、是れ水力磯電の容易なる地に於て、共の柴笛なる電力を以て、生産費の大部分を電
力焚に充つる化撃工業製品、例へばカーバイト、更に之を原料とずる背酸加盟の如きものゝ製造に充
                   し●)はつ
乍−之を松川ずるの謂で参つて、徒せ舟筏のなほ凝桝ゼられざる時に於ては、諸般交砲の妨岱と為
         しや●}がい
り、寧ろ賓鵬閑敬の障坊に過ぎなかつた水流に効用を発生ゼしむる乙と斯の如く大なるには寧ろ驚
嘆ゼざるを符瓜。以て如何に賓濾の創造育成が溌腑保育上乗大なるかを知るべきで参る。
 叉安浦の保育は州叫に笛の生売閑凝に止空らず、其の宮の融合約数用を最大ならしめ且は例家融合全
般の編批稗遊に鴇輿ゼしむべきかを考慮ゼねばなら瓜。是れ帥ち資瀕保育の第二の間鴇として其の利
用の有数適正といふ乙とを掲げた所以に外なら瓜。かの所謂触駄排除速動より売薬合理北開超、乃至
 はいよん
は配分的正義の樹立の要求等、みな此の東要資源方策の現はれである。
 我国の資源を論ずる者は常に其の秋乏を口にする。然しながら一概に其の映乏不足を云為するは普
らない0如何にも、原料燃料費源の或るものは確かに不足して屠り、一朝有事に際して資源に対する裔
                    あんじよ     こl几
黎の著しく増加すべき乙とを思へば、固より蜃如として手を扶いて居るべきではない。然しながら、
                          あたら                                 べんたつ
物資満ち足りて人心の弛緩を水し、可惜開運の湛塊を岨空んよりは、宜しく共の不足を鞭従者として
              いさrよ         いたづ
巧碓井の保育に努むるを以て寧ろ層しとしなければなら瓜。彼らに資源の映乏を憂ふるの必事は
ないが、其の不備なる粘を明確に認識して、今後に虞ずべき方発を明らかにし、之が賓施に努力す









         1すん一∧lノ
 る乙と乙そ誠に緊要で参ると言はねばなら瓜。然らば、其の保育策は如何と言ふに、固より今日に於
                      ●■
ては先づ生産岡との交易に倹つを以て第一段の発とずべきで為らうが、自由通商は今日眈に世界の各
地に於て其の完仝なる発現を求め雑き場合多きのみならず、一朝有事に際しては之のみに依る乙との
不十分なるべきは多く言ふを倹た瓜。技に於て我々の想起すべきは資源保育発として極めて東要なる・
資源町創造育成の間琴で挙る0立代売菜の特色は代用品の利用に在ヰといふ乙とが言はれる0芸図
                                          ◆っよlフ
の東栄が、漸次成品工業に進みつ1ある乙とは最近の貿易の大勢に徹して明らかで為る0此の二つ
の傾向は、共に天然資源に求むべき効用を、心身の多作を加へる乙とに依つて創造育成するといふ粘
に於て其の軌を一托して居り、正に不足資源に封して凍るべき保育策の一の基調を示すものと言はね
ばなら瓜。例へばスタープル・ファイバー、人造綿林、人造藍、人造樟脳、人造皮革、人造蔑、、椅
酸の合成、峯中窒素の固定等眈に完成し又は完成ゼんとするもの1数も少からヂ、何今後に於ける一
段の湛展が、期ぜられねばなら瓜ので参る。特に現下の我岡に於ては、貧顧慮理、砂蛾の椅煉等に依
る銀鱗不足の補給、石炭液北、合成の方法に依る人造石油の製出等に依る石油代用品の猿得は其の必
要最も緊切なるもので為り、眈に此の方南に各種の施設が試みられて居るので参つて・其の成果を得
るに一層の努力が為されねばなら瓜朗で為る0明治の常初秋米各固に数を乞ふた我閑の工業技術も今
ゃ著しき躍進凝撞を象げて居り、黒田式自働機械、丹羽式電迭馬具、本田博士の耐久磁石等の如き、

其の輝かしき成果の一般に熟知ゼらるゝものゝ外にも、眈に撒水各開の研究職察の対象たるの域に達
したものも抄くないので参つて、虎く各般の成品工業完成の為、愈ぐ此の方南にも努力が致されつゝ
ある和様である。
 而して此の時に於て尊ぶべきは、我閑人的資浦の状況で参つて、共れは別治以来の先史老雄の保育
の常を待たるが為にも因るであらうし、叉戟が同氏の本務具有して放つた民性にも亦負ふ朗が大きい
             h●’せい
であらうが、共の研究心の旺盛なる乙と、共の進取果敢の気性を有ずる乙と、其の技車力に偉れ憎カ
   か土フち
行位のり緻なる乙と等は能く頼時日の間に先進桝の物質文明を吸収して今日の開運の隆昌を水さしめ
小川のみならヂ、眈に一歩を創造の域に踏出して、闘鎚の格水に愈モ盛んなるべきを、確信ぜしむるも
のがある0我々は益モ之が育成閑職に意を用ひ、開運の辟進に賓ずる所がなければなら瓜一大責任を
有する次節である。

   三 園力の綜合的後足と図家総動員準備
                                           土)き
 人的及物的餐搬の育成閑故に常つて結合的軌察の必要参る所以は轟に述べた漁りである。今日融
合各般の郎象愈モ複雑多岐に亙り、分化の傾向益と大と為るや、之が仝贈を綜柄統合する乙とは益モ難
                          かんや1ノ
く而かも益モ緊要で為ると言はねばなら瓜。是れ圃カの滴養を期ずるに骨りて其の綜合的発展を固る




                                                                                   l





 の必要切なる所以で為る0
 固毅紙動員と亨♪観念は、大憮其の由凍を彼の世界大戦に凝する〇一朝有事に際しては、各般の人
的及物的資源が其の憎に於て又其の用に於て固防カとして最も有効に、最も敏速に其の効果を凝
滞ゼしめられなければなら瓜0而して、其の為には、平時から其の綜合的準備を染へて泣かねばなら・
瓜と亨♪乙とが大戦の結果特に著しく各閑に組められるに至つたので参る0
 同家絶動員準備に於ても、所謂銃後のカは挙党閑カの額現に他ならないので参るから、其の滴養即
ち人的及物的資腑の保育施設が最も秋本的なる開壇を戌ずので参る0或は図民智カ、餞カの養成を、
或は閑寂槻念の孝戌を、或は天然資源の保護開発を、或は原料、材料、燃料、動力等の給源の確保
を、或は生産配給の機能の培養を、或は代用品又は暦叩の岡牧利用を、或は科挙的試脇研究の奨励を、
耕凍戦の愈大規模と為り所謂銃後のカの要求ゼられる乙と益戎きに件ひ、尭の施設は極めて磨範観
に亙つて必要とゼられ、凡そ平時施設の全般を蔽ひ何之に加ふべきもの参るに至つた0而して其の保
育の施設は、やがて弼カを淘蕃し民麻を棉潅ずべき槻係に在り、国力の病者と図衆絶動員準備とは此
の勅ほ於て其の節埴を一にするものと言ひ得るので参る0然しながら、なほ寄ら平時を主眼として確
                                    かんかく
設する場合と有事の際を目標として施設する場合とでは、其の間、時に自ら相打格する乙となきを得
        !−と                      き}がふてうh
ない乙とは真に巳むを禅ない朗で為つて、其の綜合調和には常仝の注意が沸はれねばなら瓜ので参
る。此の為には平時の綜合的施設の或るものが、或は目前の民席増湛と矛盾するのも之を容艶ゼねば

                                   へんせん かん〕r
なら瓜場合があらう0工米立開は今日人口問題解決の粘からも、海外市場の埠遽に鑑みるも最も重
           いたづ
要なるガ策では為るが、徒らに共の赴く朗に任ゼ虚栄を軽硯ゼんか、一朝材非に際して粥民の給養に
掴錐を雑すは必然であつて之に備へ<宜しく結合的に其の両全を期ずべき乙とは、彼の世界大戦に
於<各桝の紀たる絶勝に徹して極めて明白で参ると言はねばなら瓜。之に反し閑家総動員準備の見地
からのみ挽いて必要資源の自給を計り性急に共の貸現を期ゼんとするが如きは、亦共の平時に於け
る民柏を解する乙と極めて甚だしきもので参つて容易町之を採り稗ないので参る。共の開の結合調
和は筒々の典礪的岡塩に骨つては極めて困難なるものが参るけれとも、事拘防の安危と閑民の福祉と
に係り叩くも忽ゼにすべき桝壇ではないので参る0況んや、両者は互に和舶聯して居り、其の根基を
                                      かいて、’
一にずるものなる乙と前述の如くで参るに於て益モ相同鮎する所なき刷鵜なる譜調が期ゼられねば
なら瓜ので参る。
 以上の如き條竜設は、宜しく有事の際に於ける裔要と供給とを照合し碓周たる計塞の上に為され
                                   . ほてん
ねばなら瓜0不足資源に射しては、其の節更に封ずる配曹の計董と共に之が補填の計去を樹てねばな
ら瓜0
 共の祁墳計丑中卒時より之が準備施設を要するもの、例へば増産計董、代用品利用の研究、平時に
於ける貯殺伐有等は底ちに之を賓施に移さねばなら瓜〇一方、有事に際して其の消費を制限し、其の
供給碓保の為譲渡、輸迭等にも鳩首の統制を加へる等の方法に付ても各賓腑に付夫々憩切なる計婁を







樹てゝ旧かねばなら氾。絹成、利用、管理の諸計室は即ち之で為る。又渚水戦は一面情報寛停の戦率
で為るとさへ言はれる位で参つて、情報寅停は図の内外に五つて勒率の姦なる速行に故くべからざ
るものであるから、之に付ても適切なる計尭を樹て、研究立尭する乙とは極めて憲要で参ると言はね
ばならぬ。警備に付ても、有事の際に於ける其の盤備は閑カの有数なる発揮に映くべからざる重要のl
要素たるもので為るから、之に付ても宜しく萬仝の方発を研討し共の計室に遭淋なきを期して鞋かね
                   ‡                       て−’
ばなら瓜。耐して絶て之等の諮計塞は、粕保つて揮一ゼる岡カの最も有数なる凝揚を得しむる硬調
 せい
盤ゼられねばならないので参る0
 之等の計轟を樹てるに骨つて其の韮碓と為るものは調査で参る。計童、施設の痢範囲に亙るに伴ひ
廉く各般の人的及物的資濾に付其の現況及共の礎動の埴勢又は可能性を調査し擬く乙とは、特に緊要
なるものが参り、清新托して適確精密なる調査の成否は、之に基いて為される諸計室、諸施設の生命
を掘するものと言ふ乙とを得るのである。而して之が調査の成来は、又同時に平時に於ける各般の施
政に於て、計室乃至施設の賓料たり得るもので参つて」而も其の範飼は極めて僅少なる例外は別とし
て概ね一致し重複すべきものなる乙と上越したる雨着の関係よりして自明の理で参る朗から、政府に
    つと
革ては、夙に此の卦に観み昭和凶年凶月十二日法律革五十三墟資源調査法盈関係渚命令を制定施行
して、調査の反覆煩雑を防ぎ相互の便益に資して居る次第で参る。岡力滴養上、又閥防上、宴要なる
常計室、譜施設の基礎資料を供する共の機能に盤み、同法施行上特に緊密なる協力を期待する所以で

為′る0
 調裾研究は又世界各閑に於ける材事の際の譜施設、諸制度に付ても亦極めて必要で参つて、此の粘
に於て他界大戦小の交戦各嗣の制度施設の調杏研究は誠に食蒐なる資料を我々に供ずるものであつ
て、托しく共の長類神失を仔細に攻究して計薬及施設に資ゼねばなら瓜。

   四 結   語
 以上を以て同家絶動貝準備の枇要を述べ、其の根砥が、累乗開カの涌養に在り、現下の我閑に於て
特に兆の紘合的調和的磯展に意を用ふべき所以を説いた。
        つと
 北岡に於ては夙に此の粘に盤み、内閣総理大駐の管理の下に資腑局が設澄ゼられ、賓滞統制逆用計
養の澱定馳に共の克及準備に必妥なる各般の調査及施設の調整に任⊥で衆たのであつて、恰も本年
五月二十七日を以て満十年を雑るに至つたので参る。固より綜合的なる駒毅総動員準備が、廉く各魔
の夫々拇任する朗に従ひ、金モ共の間然す櫓所なき協力を必要とずる事項であるが、所漁は、一般団
民が大々の立場に於て各不断の寄輿に努めねばなら瓜間趨であつ乍、特に其の根粒たる岡カの滴養
に付ては時運の進展に件ひ、之に感じ、之に虚して適切蛮骨なる方策を絹ぜんが為には、今後に於て
                                                       一∧Iつ
一席共の拳固協力一致を必要とずる乙と切なるものが参る。是れ、此の時に常り同家線動員準備の要
 てい         ヽくbよく きはl
辞を説いて、普く一般の戦力を英姿する所以で参る。