第二七号(昭一二・四・二一)
今次総選挙の意義 林内閣総理大臣
総選挙と国民の覚悟 河原田内務大臣
選挙と国民の務 文 部 省
今回の選挙粛正 内 務 省
選挙違反に就て 司法省刑事局
選挙運動に就て 内務省警保局
選れ翠 運動 に 就 て
内済省警保局
一 明朗な る 選巣丁
選挙に際しては選挙人は自由夜気持で公正なる一発を己の信ずる候補者に投ぜねばなら瓜。又候補
しきけん よ ∧・・ち・つ
者は正しい逮拳運動に依つて、由已の識見を克く選挙人に知らしめなくてはなら瓜ので弟づ。明朗な
一
る遊歩は、同氏が法令の趣膚将帥とずる朗を克く理解し、公正無私な心事を以て選挙に臨むと共に、
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選拳運動を行ふに常つては違反になる粘をよく群へて、許されたる行為を息の優に行ふ乙とに依つ
けん
て賓現し縛るので参る。
塗拳法令は難解なるもの、選挙運動はうつかりすると坑ぐ違反に岡はれるもの等と頭から決めて居
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る人が可成り多いのと、常選を鹿ち符んが為には手段を閃はないといふが如き心得遽ひの者が参つ
や・
て、買収事犯等も相骨枚挙を見るの状況でみつた馬、従水動もすれば選挙界に重苦しい気分が漂つ
いハイ ゐしル′ヽ
て公正なる選挙運動も必要以上に制限を受け、選挙民の意思は凝らに萎縮したといはれてゐたの
である。然し此の卦に付ては固民が避寒法令の趣旨梢紳を理解ずるに至らなかつた鮎も少からず原囚
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を為したと惚めらるゝのである。選挙湛動の明朗滴撞を期し遽拳の自由と公正とを保持するには、
上
郡局許され叱る選挙漣軌の範糊限度を開民一般が克く理解し、環し得る事項は遊んで行ひ、鶉し得ざ
る雑項は警察の取締を受くる迄もなく行はない乙とでなければ賓現し得ないと思ふので参る。左に選
輝界の劣情に徹し特に理解して戴きたい二三の串項に付き、若干の牲意を述べて見たいと思ふ。
二 凍伽準運動と立候補の準備
選挙鎚動を為し村べき時期に関して何等の制限が無いと言ふと、時期の如何に拘らず常時選挙運動
が行はれ敢貝條祁者の負拇すべき選挙鎚動の費用を増大ゼしむる原因となるばかりでなく、叉斯く
†ゐ†ん
ては不正鎚動を行はれ易くする成因ともなるので、選挙法では特虜秩貝候補者の立侯祁層別又は准粛層
別が参る以前に於ては、誘貝候補者光らんとする者は勿論共の他何人と錐も一切の選奉迎動を為す乙
とが・刑務ないので参る。候補者は立候補の届出又は推煎の届出の参つた後に於て放めて選挙温勤々匁
し得るので参り、叉特定人を官選ゼしめんとして馬ず超勤も亦其の特定人の立候補届出が参つた後に
於て環さねばなら瓜のである。然し乍ら粥貝條補者たちんとする君が例へば依刺胱、立札、宥叔、ポ
スター等を作製して出いたりする等立候補準備の虜許されたる行為は出水得る限り行はねばなら瓜秒
で為るから、替解に間ひ合はゼてよく確めたる後之等の許されたる行名は行つて宜しいのである。滋
か
で托窓すべきは他節に為を潜りて挨拶状を菜出したり、又は弼総合を開いたりした場合でも、背くも
あつせん
それが柵務の特定選挙に銃貝僕祁者たらんとする者の官選を斡旋する▲馬になしたるものと艶められる
場合は、絶て達反に間はれるので参るから誤なき横ゼねばなら瓜。
三 選畢連動者及分数者
聾拳運動に従串ずる者は爺貝候補考選挙事務長、選挙葬貝に限るので参つて、之等の者以外の者
(所謂筋三者)は、弼訟又は椎舵胱に依る選挙鎚動の外は、選挙鎚動はH雑ないので参る0選挙委員を
選任したり、哉拳祁務朗を設粒したり又多額者を選任ナる乙とは速筆務長が行ふ事項で参る。昇葬
祭とは選挙鎚動常に使役ゼられて、耶に機械的弊務に服するに止会る者を謂ふのである。農務者は、
へきち
或は山間僻地に出杓いてゐる選挙葬貝の手で、遽瀧者を探し川さねばなら瓜場合も少くないと考へら
れるので、斯る場合は選挙弄只が玲め遽責務長から選任啓と警察署の瞼印を受けた徽輩を貰つて泣
いて、適任者を探し出し、之に右遽佗帝を手渡し、且徴発を背けさせれば宜しい0選挙葬貝は現葺
二十人造適任⊥得ると共に異動を行ふ場合でも廷五十人迄選任し徹るのである。券務者は一日の人員
三十人迄適任し徹るので為る。選拳鎚動に串徹する者の赦は、出水る取り少い方が、不正避動に紹汐
易い傾向を避け得るのみならデ、又選挙逃動費用の節減を周り得るので法の制限が存する攻欝で参
る。速筆務長に依り選任されたる労務者以外の者は、塗孝雄動の名分務を碇供する乙とは出水ない
ので為つて、例へば業務上に使用される職工、番琉の如阜者又は青年糊月等が依租を受けないで特定
候補者の為に自発的に券務に服する乙とは禁ぜられてゐる。然し候補者と同居する親族、豪族及下
じや●つll−
女、下男の如き家沸上の珊偶の使用人ならば葺を提供するに英文はない0但し所定の徽章を箸用ゼ
わばなら瓜乙とは他の柵労務者と何」様である。選挙串務朗の設置区域は、選挙事務所富の定めが参る‥場
・合を除くの外は、其の設鮮均朗に制阻はないが、雄餉、料理店等に設けると違反に昭り易いから避け
托方がよい。選挙解凍朗の数は焔則として講貝候補者一人に付一箇所に限る乙上ゝなつて居るが、其
の理由は、選挙邸務朗が一筒朗でも少いならば候補者の角掃すべき費用を著しく減少ゼしむる乙とが
出水ると考へられたからである〇
四一般民の遽仙準避動
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所謂第三者が應按鎚動を▲馬し村るの道は、演説又は稚務胱に依る運動である。既往の選挙の賓輯に
tり▲エ●▲フ
伊すると種々不正なる鎚動を敢てするの串例が秒くなかつたので現在は、(イ)邁拳人に射し戸別訪問
を窺し、又は個々の連出拳人に射し肘指し、若は電話に依り通話を為す乙と、(ヮ)演説曾館知の璃托す
る勒合を除くの外、新糊紙上又は難替ど利用する乙と、(ニ横線又は雅浩胱に依る選挙鎚動々為すに
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∴付、弧て講只候柵音叉は選挙祁務長の衆評を求むる乙とが禁止ぜられてゐるので参る。其の舟し徹る
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何を略述ずれば、法定選挙鎚如才∽椚催する演説合に挿士として桝清し、又攣止して輯詑軋を間伐す
る乙とが川凍る。猫立演総合を開催ずる場合には券務者を席上げないで司令常及出晴凝士が交代で歩
務を碇供すれば宜しいので参る心是非界務者が必要とならば法定勢務者を借用すればよい。尤も寄
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畑、劇場等を借り池場合に其の施設として附属してゐる下足番を使用するとか、ビラを頒布する際は、
1ノけお
新聞紙に折込み頒布したり叉瀬之を発とする者に請負はして郵便受等に投込萱ぜる乙とも美文ない。
ひばく 一ピ ルレ
叉司令者及出演拝士と同居する朝族、家族又は蛸僕が単に一時的に攻寄の用を坪デる乙とも美文がな
いのである・。総務状は、翠狗でも連名でも宜しい。叉其の中に候補者の免役寮を依赦する旨を尊いて
も怠しい。連名は十五人迄に限るとの申合ゼになつてゐる。従って加名を間合はす文審も十川五漁以
下に止めて鞋くがよい。推滑脱は郵仮によつて頒布するのである。清改又は准務胱に依り遽奉迎動を
為す者は、汲め講貝候祁者又は遽拳郷務長の文沓に依る承諾を得て琴の運動を為した時は飲食物、
糖蜜等の供給又は雄費、休泊料其の他の貸費の拝借を受くる乙とを得るのであるが、賽以上の多
額を受けたり、或は日常、報酬等を受けると達反になるから注意を委サる。
五 遭拳運動の方法
選挙避動を為すに常つては投薬を依赦し咋り又は自己の好まぬ候補者に投票ゼしめざらんとする日
的を以て(夢二者の場合は之等の目的なくとも)戸別訪問をしたり又は連頼して個々の遽拳人に両棲し
若くは電話に依つて瓶詰したりする乙とは禁止されてゐる。之等の手段に依つて買収等の不正行為が
内密に約鹿又は貸行ゼられる械な事無からしむる為に焚じられてゐるので参る。法は飽く萱で言論及.
丈専に依る公開の遽孝雄動を理想とし、感郎町訴へ弊各の伴ひ易い連鎖して行ふ個々窪動を能ふ限り
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触くゼしめんとしてゐるのである。昨年二月の選挙に風格屋や床尾で遭拳の話をしセ朗邁反に間はれ
ふうひヤラ ムつせん
化等の風評もあるが、法伸上は呼止訴只條補沓の常遽斡旋の為にするに非ずして、将に敢交的鵡俵と
して馬ず紘満又は選挙鎚掛として為すに非すして耶に議員候補者の人物政見等を語るに過ぎざる行為
は滋支ないのである。何洩りがかりに丸祈板の倒れたのが参つたので起したら遽反に間はれた等の風
評もあるが、之等の行為は何等弟支はない。
六 叩月 収 犯
従凍遊拳界を濁してゐた最も付むべき行為は買収犯罪で参る。金銭利金に迷って、投票したりする
やうな乙とで参つては到底立朕な選挙は出水ないので参る。買収犯罪などに間はれる乙とは立感同氏
として恥ぢねばなら瓜。今岡の総選挙乙そは、買収犯罪を迩互のカで必ヂ其の故を絶やしたいと思
げんしゆ′ヽ
ふ。取締の任に稚る者も極めて厳瀞な態庇で買収犯罪を盈親してゐるが、一般の方々に於ても警察に
協カして戴きたいので参る。
選挙運動の榊批と共の行ひ符る方法とに就ては、何多く述べねばなら瓜革も参るが、内務省に於て
一亡つ し
は「選挙鎚動の心神」と超する小冊子を今岡多数印刷して全開に配布してゐるから詳細は乙れに付て速
めいち●’くhつたつ
奉運動の方法を川棚解ゼられ明朗閥埴に公正なる鎚動を行ひ、遽拳人は異に正しい遽拳を行ふに努め
られ托いので参る0