第一八号(昭一二・二・一七)
文化勲章の制定
賞 勲 局
ブラジル移民に就て
拓務省拓務局
ヒトラー総統の議会演説に対する反響 外務省情報部
最近公布の法令
内閣官房総務課
文化動章の制定
質動局
紀一苅の佳節に常り、新たに文化動車制定の勅令が公布ゼられたる乙とは、眈に御承知の通りで参つ
て、普8林由閣絶理大臣は、聖慮の程を秤察して、杜話を凝表ゼられて居るので参り芝す。
就では、右勅令の内容其の他に付以下少しく訟明を加へて見度いと思ひ資す。
我固文位港展の跡を見るに、固有の長朗を凝揮したるもの砂しとし慧ゼん。然れども科拳、事稀等
の介野に於て未だ海外のそれに横倣追随するの域を股ゼざるものが参るのは遺憾とする朗で参h峯
す。而も文北の創造は一朝一夕に成るものではなくて、多年の研掛努カに倹つべきで参り空すから、
大いほ乙れが炎働の方逸を発するは固避凝展を期する上に於て塞に時宜を禅たるものとするので甚り
ます0
抑と科拳そのものゝ日的とする所は異理の探究に存し、拳術そのものゝ理想とする所は美の浪及に
為るのでありきア。故に其の本質より見れば必ずしも夫れ等の賓利賓用を云馬するのではないので参
りきす。併し庚く之を人生の上より考察すれば、如何なる研究も、其の源に遡れば人間の賓際的要求
を充たさんとする朗より仙円教するので−官ツきす。料奉上の額明、額見共の他の祈究が如何に人生に貫
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叔.参るかは何人も疑ひまゼ瓜が、例へば背畢の如きは、如何にも耳生活より繰遽きものゝ頻に息はれ
るけれとも、共の本を質ゼば人生の驚典を解樺ゼんとする切賓なる貸際的要求が心中に働くが故で参
りきす。勿論背畢の日的は、必ずしも貸用に存するとは云ひ難いので為りきす。其の額見したる兵
理は、鼎理としての絶封傾使を有し、此の異理を以て人智を満足ゼしむれば哲孝の任務は絶りたる如
く見えきす。然札とも哲畢金憫の任務は、乙れを以て完仝に果されたとは申され萱ゼん。其の純理的
息索より一歩を特じ乍、人生の研究に役立って始めて其の充資したる意味を有するやうに畝るので参
∽ツ払ふ▲ア。
薮術に就<も同凄の事が言ひ符るので孝ります。帥ち奉術本水の理想は共の追及に存し、其の日的
が貸現ゼらるゝならば、薮縮としての僧俺は十介に凝揮ゼられたる理で参るけれとも、其の結兵より
生ヂる蜜用的賞淑が、人生を充資ゼしむる乙とは、云ふまでもないので為り空す。董し喪術は始董、
彫刻、趣集、骨輿、文奉の何れなるを間はヂ、其の内容を特種の技巧壕式を通じて、直接に日又は耳
等の戚党に訴へ<帥座に其の菜的僧値を憮勝ぜしめ萱す。高何至難なる無象の息想が有形の車稀に具
領枇ゼられ、菜化ゼらるゝときは條故筒明に人心に入るのみでなく、又美的慾求を満足・ゼしめて、首
ふに首はれ瓜市雅なる情操を喚び起し、人格の胤満なる向上を促します。
又轟術の変好に依つて高何なる趣味を滴孝し、人心に潤ひを添へる乙とが出凍ます。日常不斯の生
野に浪はれ、沓利に汲々とし<飽く乙とを知らない我慾から轟術の聾(又は創作)に俵つて平然とし・
て壇趨し無念無故の埠に入る乙とが出水ます〇一度此の恍惚たる境地に入れば生存競季の打算や、醜
憲なる聾を解腹し、昔惰煩悶を忘れ、人生のなごやかなる一方南を開拓するやうになり翌す。
更に拳術の聾ほ件ふ趣味の憎頗は、構紳に偉大なる慰安を輿へきす0斯かる慰安は構紳の疲券を
侯復し、其の・昔偶を滑傲し、人間の活動ほ新しき生命を加へきす0美の聾は結局樗印に元衷を付け、
生活に活窺を添へるのは肖飴の敷でありきす。
現代の如く物質的傾向張烈で参つて動もすれば棉紳的文化をも屡倒ぜんとアる敢曾生活に於ては、
轟術のカは大いほ意義参り、便値参るものと息ひ芝ア。之等の租粘よりしますれば轟術も亦科畢と共
に人生に稗巷し閲家に京参るものと云はねばなりません0
従水拳術等に槻しては嘗て粛彰ゼられたる者はありまゼん。偶」粁孝上の蜃見、尋術上の著作等に
封しては、叙勅ゼられたる者が甚りますが、此の場合と雄文化便偉自憤の許定に基くものではないの
で甚りまア。糞し、科拳、轟稀等は性質上、其の便億自健を列斯し階級的差別を劃する乙とは、極め
て珂難で参つて現在の動等制度町配鎖アるを得ないからで為り芝す0此の度新たに制定ゼられました
文化動章の日的は文北傾億自鴇を許定ゼんとする新たなる見地から斜孝、拳術等の向上凝達に粥し崩
著なる動頼為るものを表彰ゼらるゝ為の道を開くにあると息はれるので為りきす。従って乙れまでの
勅章の如くほ勅等叉は功級等の階級はなく、仝ム且丁一級で参ります・此の鮎が文化動章が他の動寒と
鼻く兵る朗で為りまア。
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文北勅輩の製式は次の通りであり芝す(真参規)。
章首尭拒六壷一頸触彗壷、夏裔慧譲藍色七頂望皇七畑、地
鉦首挿葺−薫色七せ、叢撥色壷
溝l金小形術風
按首ニ・壷械地淡紫色
文化勅牽略綬ハ淡紫色直琵一堪、同色ノ血罪ヲ附ス
橘は徒舌から我圃では珍重ゼられ、桓武天皇が卒安京に遷都せられてからは紫麓殿の南廃に用ゐら
れて右蟹橘と稗ゼられ、左近稗と共に併栴せらる1乙とは申すきでもない乙とで参りまア。
曲玉は肯代より我固に存し、紳箕の中に赦へられ仁徳を締現ずと稗ぜられて居り芝す・
何譜外固に於ける科畢、薮術等の功積を表彰する主なる勅章等を見ると、
一伊太利には「サヴォイヤ」文功動章が参ります。乙れは一階級如ち宴已iS級のみで、定貝最大
限七十名で、伊太利人に限り、授輿されます。帥ち科畢者、文奉者及行政官にして何等かの重要なる
製作叉は作品を構成凝衷せる者、技術家、捷集家、奉鋸家にして功穿締著なる者等に授輿されきす‥。
ニ彿蘭西には「パルム・ザカデミ,ク」動章が甚りますが1乙れには左のこ種が参りきす。
崇8邑i。ロqO熟訂i宅do亡T邑⊇Oti。ロぎb−官。
せ計。岩已。ロ出「○弟乱巧出ヽ卜。Pdかmi。
そして、之等は数育叉は其の他の事業に依り拳術、文畢、科孝の凝澤に嘉したる者、外固人叉
は在外傭蘭西人にしで世界に向つて彿蘭西の拳術的、畢術的及構紳的紹介に捕著なる嘉をなした
る者等に授輿されきす。
三英音利には「メ,,ト」動章が参ります。
本章の授輿ぜらるべき者は乙れを正負及名巷員のこ鍾に分け、正貝は其の赦二十四名を竣ゆる乙
とが出衆まゼん。乙れは英青利人にして、英音利の瀬軍、睦軍又は美術、文畢及科孝上功績殊に顕
者なる者に授輿されまア。名審貝は外固人にして本名誉負ふべき債使参りと偲められたる者とな
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つて居∽ノ萱す。
四塊太利には襖偶薮術及畢術功弊動記輩が参り芝しすこ一種に分れ萱ア。
一つは喪術及弊柵方洞に於て最高の猫創的菜絨を畢げたる者に授輿され萱すもので、乙れは
溜・のロNa訂ロと言ひ、息貝最大限二十凹爺であり翌すが、他の一つの宕1d訂邑打rgNは貝数に制
限はみりまゼん。狗創的菜結前者に及ばざるも和常の侶雌参りと払められたる者叉は換固の畢術及
拳術の凝馳助長に功椅参りたる者に授輿されます。
五洪牙利には「コルヴィソ」動輩が参りまず。乙れには「コルヴィソ・ケヅチ」及「フルヴィソ・クラソツ」
の二種が参り空ず。畢術に封する功績絨著なるものに授輿されます。
六壊及には「エル・ヤーレフ」勅牽が為りきす。「フソ†ンドール」「オフィyエ」「yュヴ丁ブエ」の三階
級が参り、壊及人又は外図人にして科畢、文畢及美術方南の功繊縮著なる者に授輿されます。
之等の固に於ては失々文位の向上に閑して特種な衷彰方法を用ひて之が奨働を固つて居るので参り
払ふす0
文化勅章は料畢、文整、檜室、彫刻、趣集、音紫等に槻して貫淑最も縞薯な者に授輿されます。
モして定貝は別に設けて参り萱ゼ瓜が、授輿の手頼に常り萱しては特に巌遽される乙とになつて居
ります。又同一人に就き芝しては帝び授輿される乙とはないので参りまア。
伶新勲宰は綬を以<胸部の中央に侃びる乙とになつて居り資す。