第一四号(昭一二・一・二〇)
 保健国策に就て           内務省衛生局
 貧鉱処理法と昭和製鋼所       対満事務局
 明朗化した日蒙通商関係       外務省情報部
 最近公布の法令           内閣官房総務課

  保健団策に就て
                     内済省衛生局
   一団民保健の現状
 人口動態統計の上に現はれた我が同氏の保健胱態を執るに、親分向上しウゝ参るものと推断される
が、之を欧米の主要諸岡に比較すると、超械ながら、何相常道庭参るを免れない0芝た特殊の病客死
因等に就き彼此封照ずると、之亦我が同氏の保健状態を良好なりとは断ヂるを符ない0更に壮丁憫格
 の等位、鬼蛮生徒等の聴音憫格等に放て観るも、相常憂慮アべき舵況にあるのである0今之等渚方南
 ょり観た我が同氏の保健状態を少しく詳細に検討して見たい。
 先プ椚生率に舵て執るに、我同の出生率は、大正九年を頂粘として爾水漸次低下しっゝ甚つたので
ぁるが、昭和十年には、人口千に付三二大を示し、前年に此し〓ハの増加を示して居る0此の卒は、
欧米諸岡には類例を見ない高率で参つて、英青利は一五・三、備蘭西は〓竺一、狗逸は一入・〇ハ以上
昭和九年)、伊太利は二三・ニハ昭和十年)、北米合衆圃は一六大(昭和八年)を示して居る0
 次に同氏保健の尺度とも開ふべき死亡率は、紀時季に減少の絢向を示し、昭和十年に在りては、人

口千に伸一六・八に低下し、求甘材の低率を示して射るが、英甘利の一ニ・〇、・仰蘭何の一五こ、欄泡
 の一〇」九(以上昭和九年)、伊太利の一三・八(昭和十年)、北米合衆例の一〇・七(昭和八年)に此すれ
ば、佃和常の遜色がある。叉乳鬼死亡率も一般死亡率の減少ほ仲つイ低下し、昭和九年には川銑千に
 竹二一五を算するに発つたが、之せ非常利の五七、俳蘭何の六九、狗泡の六八(以上昭和十年)、伊太
利の九九ハ昭和九年)、北米合衆圃の五入ハ昭和八年)祇此するときは、佃抑常なる高卒を示してbる。
 更に同氏の疾病状況を執るに、結核、花柳病、琳、トラホームの如き慢性樽馳病の夢延佃准だしく
 耽中結核の如きは、本邦死亡原尉吋の首位を占め昭和九年に於ては死亡常数せこ餌一千五官二十五名
 に達し、共の割合は、人口一筋に伸一九主の高率を示し<居る。今之を英、米、狗等の諸岡に此する
 ときは、賓に二倍乃至二倍の高率を示ず乙とゝなる。即ち凝音利は七・六(昭和九年)、北米合衆駒は
 六る、狗逸は七主(以上昭和八年)、伊太利は九・ニ(昭和九年)、怖蘭南洋一三・九(昭和七年)を示して
 居る0又トラホームの如やは、都市盤村を姐じて蔓延著しく、共の患者数は、座閥に亙り七宮川十常
 に上る見込である0頼町寅つては、我岡は支那、印度と弗に他界で最も瀬病の多い圃であつて昭和十
 年の一番調査に依れば、患者数一筋五千倫を敦ふる兆態である。又人憫審銀盤病の如きも、・盤民の約
 八割に蔓娃して居る有様で参る。若し尖れ急性樽馳病に発つては、我岡は地理的位世の関係上、支
 那、印度の如き病輝地の南接影響を受け、屡次コレづ、ベスト等の脅威を蒙るのである。加ふるに、
 腸チフス及亦痢の如き椚化非件数病は、何時之が発生を見、昭和十年に於ける版チフス及バラチフス






 ほ因る死亡者は、人口→常に付一〇三に上り、之を英青利及濁逸等に此ア机ば、賓に十倍鎗の高率を
 示して居る。
 次に固民の平均寿命を専売を基準として比較すをと、我国では、男出甲入年、女望ハ・五年で参る
か、英音利では男五五大年、女五九・六年、施米合衆固では男五五・三年、女五七・五年、俄蘭西では男
 五ニ・ニ年、女五五・九年、狗泡では男五九人年、女六ニ・六年、伊太利では男五三・入年、女五六・〇年
 で参つて、何れも本邦人より約十年の長命である0
 同氏の憮力憮格を批刺するには、草枕に於ける生徒の発育概評又は簑態乃至壮丁瞼査に於れる
壮丁の饅格等位等に依るの・が好個の資料であるが、今文部省調査に依る兇童生凝の書状態調査成壌
辛丁年前のものと最糞昭和七告のものとを此べて見ると、男女共に良好に向ひつゝ為る0兄室生徒
 の・教育概評は、最挙手一箇年間の調査町依れば、一般に身長鴇重弗に其の平均は漸次増加を示して
居るが、胸飼は必ずしも之托件つて柑加してゐない0殊に女子の十九年以上の者に於てそれが締著で
 為るのは、注目すべき黙と考へられる。・次に批丁の憤格等位は、.最凝に至り、甲種乙種合格者が減少
して丙丁種が激増して凍托が陸軍の調査に依ると、丙丁種の原因の主なるものは、筋骨薄謝の堵加で
為ると云ふヱとで参る。而して最鑑は、年々筋骨薄朗が批丁千人に付十人宛増加して居ると云ふ0従
 って批丁の憮カは、漸次劣斜の傾向を辿りつゝあると唱へられてゐる0
 以上概逃した如く、我が同氏の保健赦怨は、人口動態統計上から見れば、若干改善の跡を組め得る

も、撒水主要譜偶に此し温かに遽包みるのみならヂ、憎格等位等に五つて考察するときは、低下の徹す
ら恕められるのである。従って閉民生活の街生的改音に依り閥民伐位の向上を翔ずる乙とは、周遊途
上に在る北開として最も大切な特務で為る。政府に於ては、褒に闘民保健の間堪を蚤要開発の一とし
て瀕用した。内務省柵生局に於ては、政府の方針に則り、同氏保健の改拳発として、(一)保健所の創
設 (ニ)無樽材に射する開塘機関の普及 (三)結接牲防 (糊)弥の根絶 ハ五)一般救療事業 ハ六)構
紳病封策等の問題を計発し、之が貿行に移る乙とゝなつた。以下項を介って之が概要を述べる乙と1
 する〇

   二 保 健 所 の 創設
 一般固民の健康を増進し贈位の向上を計る希には“先づ固民の保健思想を停職し、日常生活に於て
常に術生に留意ゼしめ、衣食住其の他各般の生活態械を桁生的に改滋し、一両疾病像防に就ても充分
 なる指慈をなす乙とが姦で参る。之が為には、都市農村を漁じて、通常なる保健術生の指導機関を
必要とする0此の目的を壌成すべき使命を有するも町が、此の度計室されたる保健所である。欧米諸
 岡に見るヘルスセソ外−は、此の保健所と其の機構に於て相姐ヂる朗が参る。ヘルスセンターは、夙
 に積極的保健施設として、欧米諸岡に於ては、常盤材何れの方南に於ても著しく活動し、其の個使
 を静められつ1参るもので参る。例へば共闘に於ては、今岡計塞された保健所に赦似する兇童健康和






戦新約を完成し、此の相談所の増設と反此例的に乳幼鬼の死亡率が低減し、非常な成功を収め<ゐる
 のでh参る0
 保健所の目的とする朗は、一定地域内に於ける住民の健康を増進し贈位の向上を周る為、必要なる
漁防萱丁的指導事発を行ふを以て本旨とし、定められたる地域内の各種の敢食粕敵機舶、常務救療墳
腑等と粕協調して各鍾の保健指導を行ふので参る0其の主なる串発として考慮ゼられ<ゐるものを列
睾すれば左の如くで参る0
  て、衛生思想の普及
 ニ、粂導改尊及食品新生に抑する緒啓
  三、鮭産婦乳幼児の衛生町抑する指導
  四、住宅其の他頓竣術生の改善に湘する指導
  五、療接穐防の為にする健康相艶
  六、トラホーム、寄生虫病、花柳病の漁防に踊する相談
  七、昏発病海防に賄する相談
  入、理化塵丁的、細菌率的橡査に抑する相艶及指導
 九、其の他組版増進に関する指導及扶液
 怖は之等の妾を鎗行アる名、鹿健所内には健康粕扱部や理他拳的細菌革的検査設備、yソーダy

設備等を設けるので参るがV之笹設備は、保健所のみの使用に止むる乙となく、地方こ般開業常の利
 用の便にも資するもので参る。
 保健所には腎師、稟剤師、衛生指導員、公衆衛生婦等を配置する。之等職員は各分据置域を定め、
 指導事発の徹底を期する褒絶えず区域内を湛同し、必要の向に射しては、賓地に就き穐防衛生的指導
 を馬すのであるペ
 今岡の保健所設置計塞は、遭僻糠を大儀人口十ニ、三粛程度を単位とする保健富割に分割し、其の
 各の地域に封し一保健所を設置ゼんとするのであつて、十簡年計査を以て、金団に本所五官五十箇.
 朗、女朗千官箇所を設置し、金団的に保健所網の完成を期ゼんとするもので為る。創設費は本所一箇
 所二萌凧、支所一騎朗千五官凧組穎一千二宮六十五萌何で参つて、其の二分の一額たる六官三十二宮
 五千凧を固庫に於て負婚し、同額を地方費が負擁する。耗常費は、本所一箇所年額一萌五千凧、支所
一箇所千入官卸、仝計室完成後は組穎一千二十三宮何で参つて、其の三分の一額三宮凹十一宮凧を国
 庫に於て負冷し、三介のこ額」八官八十二常凧を地方費に於て負糖するので参る。
 惟ふ娃保健所の有する重要なる使命は、・社務我固打於ける衛生行政が、・主とし′、管察的取締に偏し
 勝ちで参つた乙とより進んで、公衆街生の指導扶接に延びんとする乙とに存する。此の劃期的施設
 が、国民の協カに依り充分善用せられ、地方衛生指導機閑としての効用を完からしめ、之に依り各国
 民の贈位が向上する乙とを期待する次第で参る。







   三 瀬唇村に封する嘗療機開の普及
 欝療横綱の普及、充賓の如何は、同氏生活にとつて切資夜間堪のlつである。我国の欝療施設は、
 鼻礪として見るならば整備増加し氷り、野師敷の如きも年々二千人以上の増加を見てゐるが、都市と
農村との間に於ける常療横綱の分布に至つては著しい不均衡が生じて凍てゐるので参る0即ち常療域
閲は多く都市に集中し農村地方に稀薄で参る。殊に僻陣地の農山漁村では、帯療横綱の維持鹿沓に非
常な靖難を感じてゐを。其の結果、一材に一人の唇師も常住せ瓜といふ所謂無欝材が今日非常に多く
存在するの販況で参つて之は誠に現代の人造同額たると共に、保健衛生上よりも放置し難い問題な
 のである。欝療槻鵬の分布に放ては牌凍考慮を要する色々の問題が参るが、先づ欝一に薯手せねばな
 ら拍ものは、斯くの如き常頚鞠を故如する地方に之を普及ゼしめると云ふ乙とで参る0
 無官材は現在三千二官四十三町村ハ中町政十五)を数へ、其の組人口は八首十大常人に及んでゐる0
其の叔は、正に仝固町村組敷の二八%、村組敷の三三%に儀する状況である(昭和十一年五月未現在)0
さりながら無常材の中にも此枚的容易に淀接地の血苫叩を利用し得るものがある。又今日では其の一部.
には出張珍療又は巡回珍療等の方故に依り、示充分ながら昏凍の手段が辞ぜられつゝあるものもあ
る・。併し乍ら、何多数の無常村に於ては、地理上の不便其の他の理由に瀾つ、盈く常務に高まれない
材が粕曹存在してゐる.之等薫壌抑に涼まれない村に対しては、同家として何等か普な方法を以

て僻療機関を存在ゼしめなければなら抑。
 今岡安雄ゼんとするのは、以上の如き無菌材に封する貰機関設置発なのである。従って今岡の計
寂に於て珍療朗を設置する封象は、攫師の常任ゼざる町村にして、而も碍凍の便極めて困難なりと怒
めちるゝものに限るのであつて、此の標準に該骨するものは金団で千四官簡村、共の総人口三宮六十
茄蹄人である。之等の村に封し人口約五千人に付珍療朗一箇所を設くる乙とゝし、五箇年計養を以て
粗放七官五十箇所の珍療朗を設置する方針である。之に要する創設費絶額は官十二宮五千判で参つ
て、其の二分の一徹五十大欝二千五官汲ヘ固庫に於て負頼し、同額を地方費に於七島する。樫常費
は珍療朗一箇所に封し同席より平均一千何の定額補助を為すので参る。仇ほ珍療朗鹿骨の主憮は造府
耗であつて、将帥は造船糠の東員か又は嘱託とする見込である。

   四 結核漁防野策
 結核は我が閑民間に蔓娃して非常な惨箸輿へて居る。日本同氏死何の粛一位に結核を挙げねばな
ら瓜し、日本岡民の死亡者中十分の一以上が現に結核によつで施されてゐる。毎年結核の為に死亡ア
る者約十三常人、結核患者は共の十倍内外と推計aれる。殊に憂慮に堪へないのは、鹿接は最も多く
同氏中の青少年官を鶉ひ、圃豪の中堅盾を脅かしてゐる乙とであつて、之に遊く一公私の損審は、殆と
 測り知る可らざるものが参る。衛生問題中結核漁防が最も重要観せられるのは骨盤の乙とである。






 籍頼漁防封発として政府が重きをあいてゐる鮎が三つ為る0其の一は結核療養朗の済充、其のこは
頼核漁防相艶朗の普及、其の三は結接線防圃民教育の徹庇で参る0
 頼頼療拳朗は結核患者を隔離収容し、療拳上最蕃の方法を碑ヂると兆に、結接菌の柵布を防ぐ乙と
を目的として居るのであるから、成るべく多数の病床が架空しい。然し結核賓朗の趣詑緻密には可
なりの費用を要するもの・で為るから、結接患者の各部を椒孝朗に収容アる乙とは到底出水ない0従っ
て、頼核患者は出水る限り、自宅等に於て自分の賓カで癖孝するのを原則とゼねばなら瓜が、然し患
者中の若干赦は、自力の療養に任ぜて鞋けないのも賽で挙る0自分で療養する資力も知油差くト
而も狭陰な居宅に患者と家族とが密思してゐるやうな場合ほは、患者の療拳が思ふやうに行かないの
みならデ、革一筆この患者を象藻開に横磯ゼしむる乙とも免れない0漸くの如き事情の下に為る結核
患者は、是非とも結核套朗に収容して肇故に漁防上の塞ふ鼻げねばなら瓜0此の療孝朗の病
床救は、一箇年の結核死亡者教程度会で備へるのを理想として居るが、今岡は差し檻き難き収容施設
として、十箇年間に三宮床を檜加する尭を碓立したのである0現在でも公私施設を合ゼれば一著飴
の結核病床が為るから、之に檜設の三甫床を加ふるときは、徹宵の効果を期待し得べき竿で為る〇
 三宮床計尭の内容は (一)陵給核耳人の馬の固立鮨接宴朗(三千床内二千五官床新設) ≡)公
立結核餐朗三宮五千八官庚)ハ三)健康保険結核凍者新手七首席)のこ森で参る・
 ハイ) 南立鈷耗委節の穀

  結核に因り除役ぜらる、罪人は、布年三千名に適するの賓情ほ参るので、之等患者を収容する鳥・
  固費を以て図立姿朗を創設する。帥ち現在日本結核橡防協曾緻沓に係る収容定員五官名の療尊朗
 を同僚とずると非に、新たに五筒年計尭を以て二千五官床を創設するのである。創設費紙瀕二宮五
 寸常刺完成後の旅館費は線鶴首五十南側で参る。
  ハq) 公立結核療養所の横充
  現行結核浄防法に依る公立結核宴朗は、之に財卿法人経沓のものを合するも三十二箇所収容定
  員四千人で甚つて、更に其の他の施設を合するも一筋床内外に過ぎざるの敗況である。.依って向後
  十箇年計養を以て、公立療養朗二粛五千八首席を増加する。共の創設費は一病床一千脚線額二千五
  官八十南風であつて、其の二分の一類たる一千二宮九十常凧を同席に於て負治し、同額を地方費の
 負持とする。耗常費は事発収入を摸険したる額を標準として、固庫に於七組叔の二分の一を補助す
  るのである0
  ハハ) 健康保険結核療‡節の創設
   右は政府管掌健康保険の被保険常にして結核に雁つた者の療養所を建設するので為る。
  結核漁防和親朗は結核牲防事業の第一線に位する施設で為つて、現在健鹿相談所の名栴で各地に設
 けられ、漸次其の赦を増加しっ1ある。相談所の仕事は、結核患者や共の疑為る者及一般健康者等を
 珍断して、結核の有無、其の病勢を列定し、或は之を壊孝朗に法り、或は家庭療拳をなさしめ、療葦






 上にも、病窪防止上にも誤なきを期し、或は又虚朗者に向つては発病防止上にも適正な指導を行
 ふので為る。斯くの如く極めて根本的な且重大な機能を持つて居るので為るから、結核浄防の施設と
 して之を駄ぐ乙とは出水ない。竣械ながら此の重要な施設が、今まで結核漁防法の上に締はれてゐな
 かつたので、已むを得デ、日本放迭協曾の納付金を財源として結核漁防相談萌黄を始めたので参つた
 が、・今岡保健所が各固に設置せられる乙とになり、保健朗は耗接漁防相淡事業を其の仕事の重要なこ
 項目とする乙とになつてゐるから、今後保健朗が普及するに伸つ・て、結核漁防も大いに算数を挙げる
 乙と収なるで卦らう。結核漁防相淡朗は大儀人口十常に付こ箇所俊を境官とされて居るが、保健所も
 大領其の程度ほ設置されるので結核漁防相艶の上から見ても極めて適切な賂設である0
 頼接線朋同氏教育は台く行はれ挙ったので為るが、国民の同に未だ結核の正しい怒織が徹底して居
 らヂ、同氏は単に結核の怖るべき乙と、結核の療ふべき乙とを知つて、如何にして之を漁防すべき
 か、如何にすれば之を漁防する乙とが出水るかと云ふ乙とに馳て充分なる怒織がないやうで為る0
 昭和十→年度に於ては特に囲費を支…し、地方とカを協せて結核漁防同氏運動の振興に努めたので
 為るが、之は大いに閑民を刺戟して結核漁防構紳を作興する効果が甚つ陀乙と1侶ヂる0此の運動は
一時打興奮に止めデ、今後も態績寒行する必要が為るので昭和十二年度に於ても経費を計上して其の
 鞄旨の徹底を期する乙とゝして居る・
 鹿ふに結核漁防の如晶堰は、其の枚砥は固民生括仝憮の衛生向上に存アるので参るから、同氏鼻

部の衣令伐、勤労、休養等が、術生的に向上改尊されるのと平行して、結接漁防の功は収められるも
のであつて、労し桝氏日舘生柄が締生的に常会れないならば、偶に結核塘養朗が出水、紡柁牲防相談
所が普及しても、完灸に紬柁草埠を阻止する乙とは娼難である。結接線防は閑民の健鵬カの向上にェ
 つて之に封廃する乙とが根本條仲なので為るから、結接線防教育越動は、不断に地積されねばなら氾
 非柄で為る〇

   五 淑 の 根 絶
 攻開瀬思考救は一蕗五千飴と筍ゼられて居るが、現在の瀬愚者収容施設は官公私立のものを曾ぜて
約七千名分に過ぎない。瀬の成熟ヰ象防し之を根絶する方法は、患者を融合から隔離する外には途が
ないので参るから、成るべ壷隔離施設の按大される乙とが望訂しい。其の蝶充の日横として、内
務省は一苗床完成を必要と考へ、其の津成に向つて努カしでゐたのである。病痺の上からも、環境の
 上からも、病藤樽措の危険大なるものを先づ以て収容し、残像の患者は家庭等に於て適切な指導盤観
 の下に浸くならば、敢曾に於ける病尋成熟の接骨を減じ、患者教生を少くする乙とが出水る。斯くし
 て一常床盤備後に於ては患者は著しく減少し、やがて各部収容の期に津し、久しからずして故絶の日
 を迎ふる乙とを狩るであL首ノ0
 尋にし壬二升報恩曾は内務省の解放絶計壷に協力する乙とゝなり、三千床銀設に要する費用二甘九






 節飴呵を各項寄附する旨の由也が参りたので、之を財源とし1十二年度以降三年間に嗣立穿者朗三
 侍朗を新設し、眈設の固立療養所三箇所を蝶大し、以でこ常人収容計塞を完成ずる玲定で為る〇
   六 其   の   他
 ハイ)−槻救頼事共
 障稟を受くる能はざる無常の窮民ほ射し欝療の汝姦ずる乙とは、保健衛生上は勿論、固民生活の
安定上から見ても忽譜に附すべからざる問題で参る0内務省に於ては、救護法に基く搾療救護の外、
夙に臨終生曾をして救療を行はしめ、定くは昭和七年度以降三箇年廷亙り、欝壊救護の資として御
下朗金を秤戴したので、此の御下朋金と同席より支出する磯療救護の経費とを合ゼ、時局匡救封発と
して恩朋救療を待つで密たので為るが、融合の藁に盤み、其の後も引潮き適切なる救療を賓施する
の必要を怒め、之が憲に沈潜なきを期して居るので為る。即ち舶粥浄生曾に射しては、其の事実の
緊要性を考慮し、先年水団庫補助を輿へ凍ったので参るが、昭和十二年度に於ては国庫補助額を三十
五苗汲ノ増額する漁定で参る。芝た凝療救護費は、昭和十二年度に於ては前年度と同額官十萌何を計
上し、両々相倹つて救療の箸畢ぐる考へで為る0
ハロ) 稚帥掃射兼
 樗坤靖愚者は丈他生活の向上と伴つて雫其の敷を増加アるのは已むを禅ざる賽であつて其の

 教生防止に就ては、未だ確箕な方策が発見されてゐない。唯掃紳病患者と雄も轡凍に依つて其の鶉何
 かは輯癒するものであり、又境官なる保護に依って患者及家族を悲惨なる状態より救廿得るのみなら
 ず、赦せの蒙る危審を防除する乙とが出水る。それ故文化生活に必然の施設として、相常数の掃紳病
 院切公設を見なければなら瓜。我固に於ける精紳病患者数は約入粛を算し、之に封し構紳病院法によ
 る公立構紳病院の収容カは僅かに約二千、代用構紳病院の定員約三千に過ぎない。従って構紳病院襲
 を活用して其の施設を按充する乙とは焦眉の急務と云ふべきで参る。昭和十二年度換算に於<は、梓
 紳荊院建設補助警増額して十常凧とし、公立樽紳病院の創設増築費に射し補助する挽定で参る。
                     ×       X JX
  以上の外に内務省融合局に於て、国民健康保険制窒貫施ゼんとしてゐる乙とに就ては、眈に本葬
 算入淡に於て紹介した朗で参る。僻又救護法を改正して救護費に封ずる同席補助率を帝に対しては二
 分の一の確定卒とし、町村に対しては十二分の七に糖類して救護の徹底を期し、又軍事救護法を改正
 して在沓中の公務以外の原因に依る傷痍轟者及其の邁狭に封しても扶助を為す等軍事扶助を蝶張す
 る見込で参る。之等融合救護施設の撰充は欝頻救護打方南に於ても額官の貸椅を奉げ得べく、和侯っ
 て軋民保健の檜兆に費する乙とゝなるであらう。